子どもが通う幼稚園を選ぶ時には、公立か私立か、教育方針や園の雰囲気は?など、色々と悩むポイントがありますよね。
「子育て知恵袋」では、実際にお子さんの幼稚園選びを経験したママ達から、幼稚園選びを後悔しないためのアドバイスをいただきました。
経験者だからこそ分かることもたくさんありますので、これから幼稚園選びをするという時に、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
『幼稚園選び』先輩ママからのアドバイス
幼稚園選びの体験談を教えてくれたママさん達に共通しているのは、「子どもが馴染みやすい園が良い」という、我が子への優しい気持ち。
そんなお父さんお母さんは、子どもの気持ちを大切にしながら、どんな風に幼稚園を選んだのでしょうか?
体験談とアドバイスをご覧下さい。
小学校入学を見据えたら公立幼稚園がおすすめ!
近所の公立幼稚園は2年保育、バス通園の私立3年幼稚園に入れるかどうか悩みました。
私立幼稚園では、18時までの延長保育や、放課後のオプションレッスン(英語や体育など)など、内容的にはとても充実したものがありました。
ただ、バスや電車での通園、あるいは自家用車で毎日送迎が必要。
うちの子は、近所の小学校へ入学予定だったため、先輩ママに色々聞くうち、小学校に入る子の約半分が近所の公立幼稚園出身であることが分かりました。
公立幼稚園には歩いて5分の距離。また近所にたくさんお友達が出来そう!
小学校に入学したとき、知り合いが沢山いたほうが、親も子も安心!
ということで、近所の公立幼稚園に決めました。
結果、大正解でした。幼稚園から帰ると、毎日、お友達と約束をして、お互いの家を行き来したり、休みの日には家族ぐるみで遊園地や映画に出かけるなど、とても密度の濃いお付き合いが出来ました。
そして現在小学校1年生になる娘ですが、小学校に入学したときに半分が知っているお友達、というのが非常に心強かったようで、初めから幼稚園の延長のような感覚で、学校にすぐに馴染むことが出来、楽しく学校生活を送っています。
親の事情で、延長保育があって楽であるとか、早期教育の選択肢もあるかとは思いますが、私は、近所でたくさん素敵なおともだちと巡り会えたこと、これが娘にとって一番のメリットだったと今も思います。
幼稚園を決めるときには、子供の少し先の生活まで見据えてよく考えてあげてあげて欲しいです。
未就園児クラスに入ったら制服や体操服を譲ってもらえた
上の子ども男の子はとても活発で、すぐに調子に乗ってしまうため規律やマナーをきちんと教えてくれる園を選びました。
ただ、入園前に幼稚園の方針になじめるか分からなかったので、親子一緒に参加する未就園児クラスに申し込みました。
本当に子どもが喜んで通えるかどうかを見るためには、実際に園の中にいる様子を見るのが一番だと感じました。
もしも馴染めないようなら別の園を探すつもりでしたが、息子はすぐに馴染み、製作や遊びにも嬉しそうに参加していました。
その様子を見て「この幼稚園で大丈夫そう」と感じ、入園することを決めてからは、制服やお道具の購入が頭をよぎります。
うちは家計に余裕がないので、できれば卒園するお子さんから譲って欲しい…ということで、私なりに作戦を考えました。
まず、やったことは、未就園児クラスでほかのお母さんたちと仲良くなること。
そして卒園児や兄弟児に男の子がいることを探りつつ、「制服代がかかるから大変だよね~」という感じで、話題に出してさりげなくお譲りをお願いしました。
そうやって制服や体操服を2~3着お譲りしていただいて、お道具は積み木や粘土板、お道具箱などのようにひどく損傷しない物もお譲りしていただきました。
もちろんお譲りしてくれた方には半額ぐらいの商品券や、お子さんにお菓子をお渡ししてお礼をしましたが、それでも実費で購入するよりかなり助かったのです。
未就園児クラスの頃は「息子に楽しい幼稚園生活を送って欲しい」という気持ちで人間関係を築くことに頑張っていましたが、実はそういうことが苦手だった私は、その時が人生で一番頑張った時期かもしれませんね。
結果的に、良い幼稚園生活のスタートが切れましたし、家計が苦しくなるのも防げたので本当に良かったです。
制服や体操服については、私のように譲ってもらう方法を園によって禁じられている場合もあるそうなので注意してくださいね。
例えば、仲良くない方からのお譲り、特に子ども同士に全く関わりのない場合は感謝の気持ちで物を大切にするということが出来にくいので、譲り合いを禁止している園があると聞きました。
ですから、そういったこともリサーチが必要になってくるかと思います。
親の安心より「子どもに合うか合わないか」を見極めて
こんにちは。38歳の専業主婦です。2人の子供がおり現在3人目を妊娠中の私が、幼稚園選びのコツをお教えいたします。
みなさんはどんなことを基準に幼稚園を選びますか?
給食かお弁当か、帰宅時間は何時か、どれくらいの規模か、行事が充実しているか、費用はどれくらいかかるのか、など、いろいろとあると思います。
幼稚園を決める時に私が大切だと思うのは、実際に園まで行って雰囲気を見ることです。
人から聞いた情報だけでは、なかなか本当のことはわかりません。
気になる幼稚園があるなら、実際に子供と一緒に見学なり体験なりに行ってみることをおすすめします。
ここで私がみなさんにお伝えしたいのは、幼稚園は親が通うのではないということなんです。
〜ちゃんがこの幼稚園に行くみたいだからうちも、とか、〜さんがいいって言っていたからここにする、なんてよく聞きます。
でも、〜ちゃんが楽しいなら我が子も楽しいのかというと、そうではないと思います。
我が子に合うかどうか、我が子が楽しんで通えるかどうかは親が一番良く分かるので、自分の目で子どもの様子を見て確かめるのが一番です。
仲の良い子どもや、知っているママ友と同じ幼稚園に入って安心なのは親の方です。
実際に通う子供の気持ちと個性に目を向けて、子ども目線で幼稚園を選びましょう。
我が家の子供は山の上にある2年保育の公立の幼稚園に通わせました。
公立は帰りも早いし、毎日お弁当だし、通園バスはありますが行事があってバスが走らない日は山を登って連れていきます。
とても大変なことは事実ですが、でも、この幼稚園ののびのびとした雰囲気や、子供一人一人にスポットを当ててくれる教育方針が我が子に合っていると思い、ここに決めました。
みなさんも子供目線で幼稚園を選んでくださいね。
モンテッソーリ教育の幼稚園でも方針にはばらつきが
私は、現在幼稚園に勤務はしていませんが、幼稚園勤務の経験があります。
その為、我が子の幼稚園選びは、個人目線で色々な気になることがあり、様々なことを比較して悩みました。
私が特に気になった点は、保育の内容について。どんな教育をモットーにしているのかは大切な要素です。
私自身はモンテッソーリ教育を希望でしたが、取り入れ方や実践法も園によって様々。
例えば、机に向かう時間と同じくらい、バランスよく外遊びの経験も取り入れられているか?なども大事なことだと思います。
「これやって。」「あれやって。」と流すだけの教育内容になっていないか?一人ひとりの良さを互いに認める方針のもと行われているか?
保護者の中には、親へのサービスの充実度を第一に考えられる方もいらっしゃると思うのですが、「子どもにどれだけ愛情をかけてもらえるか?」ということが、実際に同じ1日を積み重ねていく子ども達にはこの時期特に大切だと思います。
今はどこでもたいがいは、入園の1年前から来年度入園児対象のプレスクール的なものを開設していると思います。
可能な限り、参加した方が良いです。
そして、未入園のこの場所だけでなく、実際に入園している子の姿や先生方の雰囲気を知りましょう。
噂も大事ですが、ママ友と教育方針が必ずも一致するとは限りません。
食べず嫌いをなくす感覚で、それほど興味のない近所の園にも足を運ぶことをおすすめします。
意外に目から鱗になることもあるかもしれません。
幼稚園選びは、実際に複数の園に行って見て、色々と比較することが良いと思います。
「普通の幼稚園」にこそ価値がある
何の特徴もない普通の幼稚園と、運動特化型、自主性特化型の園へ体験入園に行ったときの話です。
普通の園は後回しにしてまずは特化型の園へ体験に。
まずは運動特化型のA園。
ヨコミネ式の運動を取り入れており、体力づくりに力を入れている様子でした。
運動はとてもやらせたかったのですが、体操コーナーでは子供が大泣きしてやろうとしませんでした。
それもそのはず、体験に来ているお子さんがみんな運動神経抜群で、我が子はしり込みしてしまうような雰囲気…。
入園する前からそんな雰囲気を察知して泣き出してしまう息子…「無理やり入園させることなんてとてもできない」と思い、この園は候補から消えました。
次に行ったのが自主性特化型のB園。
ここは、運動会などのイベントは子供がやりたい競技を話し合いで決めてやるそうです。
子どもの考える力と自主性に重きを置いた園の指針でした。
ところが体験で訪れてみると、保育時間内だというのに絵を描いている子もいれば、ふらふらと園庭をさまよっている子もいます。
大きいクラスに小さいクラスの子がいたりと、ごちゃまぜのカオス状態に見えました。
みんな生き生きとしていますが、「小学校に上がった時に苦労するかも」と思い、やめました。
がっかりしながら、一番普通で何の特徴もない我が家の近くの園へ何の期待もせずに体験へ行くことに。
そこで見たものは、保育時間内はお座りして先生の言うことをきちんと聞いている様子。
道具を取りに行くときは、みんなで行くとぶつかったりするので、グループごとに取りに行く様子。
ご飯前に手を洗う時にはひとつひとつの蛇口に整列して順番待ちをする様子。
何一つ特徴もなく普通だと思っていた園がこんなに素晴らしいなんて。
子どものために、何か特徴のある園をと思っていましたが、「普通のことを普通にこなせるって一番大事」だと感じました。
入園準備は想像以上に大変だから余裕を持って行動を
我が家の場合は共働きの為、延長保育を取り入れている幼稚園を探す必要がありました。
幼稚園探し、まずはネットで該当する幼稚園をピックアップすることから始めます。
一概に延長保育とは言っても、仕事が少し長引いて5分遅れたとなっても「お迎えは時間厳守でお願いします」と怒られたり「4時半以降の延長保育は取り扱ってない」等など…
そんな情報はお子さんがいる職場の方や体験入園の時に先輩ママに教わったり、公園遊びの時に情報収集をしていました。
それでももう少し詳しく知りたい時は直接園に電話で聞きました。
幼稚園の選定も終わり、入園間近になると、用意するものが想像以上に沢山ありました。
一日入園などを交えながらの説明会があるのですが、その時にリュックや制服、体操服、スモッグ(エプロンと呼ぶ園もあります)、学用品(お道具)など…色々買い揃えるものの説明があります。
幼稚園によっては、秋のバザーでリサイクル品としてほんの少し取り扱っている時がありますので、早い段階で幼稚園を決めているならばそちらをチェックするものアリと思います。
あとは卒園児さんママから譲って貰うのもいいですね。
さてここで「学用品(お道具)」について少し。
幼稚園で使う記名作業が、結構な作業量になります。しかも色版カードを取り入れている幼稚園であれば、30枚は記名しなければならないしこれが双子さんだったら…!
私の場合、手書きは大変だったので名前シールを使いました。
これなら楽々ペタペタ作業のみ。自分でPCとプリンター使って出来れば一番いいんでしょうが、私は某サイトで大小様々サイズで発注しました。
シールですので剥がれるのもありますし、のりやマーカーなど買い替え時にも使いますので結構多めに、しかも透明保護シール付きを愛用しております。
しかし、学用品の種類によっては手書きを指定しているものもありますのでよく確認しましょう。
近所のお友達と一緒の幼稚園なら安心
私は、独りっ子を育てているので、初めは子供が3才くらいまでは自宅で母子で、自己流育児に励む予定でしたが、私の同級生ママが「私は、外で自分らしく働きたいから1才から保育所にいれるよ」と言っておりました。
ママ友からそう言われると「私も働きたい」という気持ちに少しなりましたが、人は人、自分は自分だと思って割り切りました。
幼稚園を探す時、まず役所の「子供課」に行き、地区の幼稚園、保育園一覧表をもらいました。
また、子どもと同じくらいの年代のお友達が欲しいと思ったので、アパートの下の階の子育てママさんと顔見知りになり、できるだけ自分から話しかけるようにして仲良くなりました。
そのうち近所の児童館にうちの娘も誘っていただき、一緒に遊ぶ時間が増え、同じ幼稚園に入りたいと思うようになりました。
選んだのは下の階のママさんが気に入っていた幼稚園で少人数で家庭的な雰囲気が良さそうと思いました。
仲の良い子がいると我が子も嬉しそうですし、園に馴染むのも早かったので、ご近所でお友達をさがすのって大切だなと感じます。
情報集めのあとは親子で相談して決める
幼稚園選びはまず情報を仕入れましょう。
初めはやはり周囲のママの評判ですね。我が子と同年代や少し上の子を持つ方とおしゃべりしながら、地域の幼稚園について聞いてみましょう。
そのためにも、日頃から公園や地域の集まり等に顔を出して、知り合いやママ友を作っておくことをお勧めします。
お教室のママ友からの情報もあればよいでしょうが、同じ習い事の人たちの場合、価値観や家庭状況が似通うこともあるので、それ以外の人からも情報を仕入れた方がよいと思います。
次は各幼稚園を実際に見学です。
私は9月頃から、子供を連れてできるだけ幼稚園を見学しました。
幼稚園主催の見学会はもちろんですが、幼稚園の日常も知りたかったので、幼稚園に確認を取って見学させてもらいました。
幼稚園を選ぶのは、大変ですが楽しいものですよね。
幼稚園にはそれぞれ特徴があります。いくら「いいよ」という評判でも、親にも子供にも合う合わないがあります。
たまたまなのかどうか、我が家は親と子供の幼稚園の好みが合う事が多かったです。
その為、私が「ここは合わない」と感じた幼稚園は子どもも気に入らなかったようで、その点では助かりました。
最終的に子供が選んだ幼稚園は、私も良いと思ったのですが、お月謝が高かったのが難点でした。
ただ、住んでいる市は私立幼稚園の援助が出る為、通わせることができました。
経済面を含めて、各家庭には考え方も事情もあります。
何を基準に幼稚園を選ぶかは一概に言えませんが、まずは子供がその幼稚園で楽しく過ごせるかどうかではないでしょうか。
子供が喜んで通ってくれるかどうかを考えて、それから家庭の事情をどれ位融通できるか、検討してみてはいかがでしょう。
幼い頃から知っている友達は心強いから
幼稚園を選ぶ際、自宅からの距離や通園方法、預かり保育の有無など色々と悩む点が多くありました。
私は預かり保育があること、園庭が広いこと、行事の充実性、親の参加が必要な頻度などを重視して校区内の幼稚園を選びました。
でも今思えば、そうした特長よりも、卒園後同じ小学校に通うお友達がたくさんいたことが一番のメリットだったように感じます。
小学校に入学当初は、同じ幼稚園のお友達がたくさんいるほうが子供も心強いですし、親も安心です。
クラスなどでも同じ幼稚園のお友達と固まり、そこから徐々に友達の輪が増えてくるようになるので、最初にある程度知っているお友達がいたほうが小学校に入ってからの友達作りがスムーズにいくと思います。
低学年のうちは、近所で幼稚園から同じお友達が仲の良いお友達になるケースが多いので、園から少人数しか行かない小学校の学区になってしまうと、通学や帰宅後の遊びなど心配なことが増えてくるのではないかと思います。
また小学校に入ると、幼稚園の時代ほど親同士が顔の見えるつながりが減ってしまうので、親も幼稚園からのママ友がいたほうが、様々な情報が入ってきやすいのです。
だんだんと親の目が行き届かないことも増えてきますから、幼稚園時代からのママ友が多いとどこからか子供の様子が耳に入ってきて安心感がありますね。
子ども自身も幼稚園から知っている幼なじみがいるというのは、とても心強いのではないでしょうか。