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「担任に話をしたい」保護者が先生に相談したい時の方法|面談の申し入れと伝え方、注意点

特別支援学級

子供の学校生活で気になることがあると、親として『担任に相談したい、話をしておきたい』と感じることもありますよね。

でも、「先生方は忙しいし、いつどうやって相談していいか分からない」と我慢している親御さんも多いようです。

学校だよりなどには「何か気になることや心配事があれば担任まで相談して下さい」と書かれているものの、「そもそも、こんなことを先生に相談していいのか」などと、内容について悩むお父さんお母さんも少なくないのかも知れません。

こちらの記事では子供の担任に相談したいことや知ってもらいたいことの伝え方を具体的に紹介します。

なかなか担任に子供のことを相談できずに悩んでいる方は、ぜひ読んでみてくださいね。

子供の担任に相談をしたい時の具体的な方法

学校では子供と担任が毎日顔を合わしているものの、親と担任が会う機会は限られています。

そんな中で「相談したい」「話がしたい」と思った時、どのような行動をすれば良いのか、色々なパターンをまずは紹介していきます。

①連絡帳に書く

深刻な心配事などではなく、あくまでも「知っておいて欲しい」という程度の連絡であれば、連絡帳に事情を書いて伝えるようにしましょう。

基本的に中学年くらいまでは毎日担任が連絡帳に目を通しますし、高学年になって毎日連絡帳を先生に渡さなくなっていても、親からの連絡事項がある時には子供が渡すようにしているはずです。

ただ、連絡帳は中身を子供が読むこともあるので、子供本人に知られてはまずい内容の時は避けてください。

特にお友達関係の相談などは、本人が読むことで傷付いたり不安を感じることもあります。

連絡帳を適している例としては「少年野球でつき指をしたので、手を使う運動の時は体育を見学させてください」「出産で母が5日間入院するので、細かいことを見られないかもしれません」など、事務連絡に近い内容です。

何らかのトラブルや先生への細かい要望などは、文章では正確な意図が伝わらない可能性がありますから、違う手段で伝えた方がいいでしょう。

②担任への手紙

事務連絡に近いけれど、子供本人には見られたくない。そんな時は、手紙に書いて封をして子供に持たせましょう。

離婚など家族関係の変化や、家族の病気などで子供が心配してしまう内容の時は封書が適しています。

連絡帳だと子供が落として、拾われた時に誰かに読まれることがあるかもしれません。人に見られたくない内容の場合は手紙が安心ですね

手紙も連絡帳と同じように、相手の受け取り方で解釈が変わってしまうような内容の時は避けた方がいいです。

③学校へ電話

内容が込み入っていて、話をしないときちんと伝わらないような時は、直接話せる電話がいいでしょう。

また、感情が入りやすいような相談も電話の方が向いています。いじめなどの緊急性がある場合も電話で早く伝えましょう

子供同士のトラブル、アレルギーや持病、家族の問題などもこれに当たります。

こういったケースは、様々なパターンの対処法が必要ですから、一方通行の手紙や連絡帳よりは会話ができる電話の方が良いでしょう。

電話で担任と相談したい時は、あらかじめ連絡帳で「ご相談があるので放課後にお電話させていただきます」と伝えておくと、担任も都合が合わせやすくなります。

④担任との面談を申し込む

いじめや不登校、健康上のこと、学力の悩みについてなど、ある程度緊急性があり、じっくりと話をしたい時は、臨時での面談を申し込みましょう。電話よりもきちんとした話ができます。

担任側もトラブルが起きるのを未然に防ぎたいところなので、問題解決のために臨時の面談を嫌がることはありません

面談を申し込む時は、相談の内容を軽く伝えておくと良いですね。相談内容が分からないと、とくに若い担任などは身構えてしまいます。

相談の内容がある程度分かっていると担任も情報収集など準備ができて、内容のある面談ができます

⑤個人懇談・個人面談の時に話をする

たいていの小学校や中学校では、学期ごとに個人懇談・個人面談があります。担任に話しておきたいことがあるなら、この時を使わない手はありません。

ですが最近の学校は学力ファーストという感じがあります。担任が子供の学力データなどを準備して説明に終始するというケースも多いです。

私も子供の学力の説明を聞いているうちに、時間がきてしまったことがあります。

最後に「何かありますか」と聞かれても時間が無いので、何も話さずに帰ってきました。

個人面談は時間に制限がありますので、もし伝えたいことがあるならば、前もって「少し長目に時間を取って欲しい」とお願いしておいて、伝えたいことや相談したいことを先にメモして準備しておくとスムーズに話ができます。

個人懇談・個人面談では、緊急性はないけれど気になっている、心配しているということを相談しましょう。

緊急性はないけれど友人関係のことや部活動のことなどで心配がある。という場合にも、こうした機会に伝えておきましょう。

⑥病気や障害のある時は特別に時間を作ってもらう

子供に持病や障害などがあって、学校生活で気をつけて欲しいことがある時には、特別に時間を作ってもらってきちんと話をしておきましょう。

新入学の場合には入学前で学校が春休みに入っている時に、担任と顔合わせや話し合いの機会を作ってもらうこともできます。

いざ学校が始まってしまえば担任も大人数の児童生徒を相手に忙しくなりますから、学期が始まる前の落ち着いた時間に伝えておくことが理想的です。

ただ、学期の途中でも持病や障害について理解や要望をお願いしたい時には、なるべく担任の忙しくないタイミングを狙って、時間を作ってもらうようにしてください。

先生にどんなことでも相談してもいいの?

先生に相談しても良いことは、子供の学校生活に関することです。

ただ、家庭の事情が学校生活に影響することも少なくありませんから、離婚など特別な事情が発生した時には、話せる範囲で担任に伝えておくことも大切です。

学校には直接関係ないことでも、どうして子供にそういう変化が起きているかを、担任が知っていれば子供に配慮できます。

子供が学校生活をより健やかに過ごすために、必要に応じて担任と意思疎通しておくようにしましょう。

担任に相談するべきこと

次のことは必ず担任に伝えておいた方がいいでしょう

  1. いじめ
  2. 不登校
  3. 健康上のこと
  4. 学習面での悩み
  5. 子供の体調や精神面での変化
  6. 子供が学校で困っていること

担任に相談してみてもいいこと

学校とは直接には関係ないけれど、子供に対して配慮をお願いしたい時に相談しても良いことはこちらになります。

  1. 家族関係の変化
  2. 家族の病気
  3. 経済的困窮

経済的な理由で給食費や学校生活にかかる費用が払えない時などは、就学援助費を利用できます。

また、進学に掛かるお金に関しても奨学金などもありますから、不安な時は担任に相談してみましょう。

就学援助費についてはこちらの記事で解説しています。

『就学援助費』申請理由の書き方と支給対象の条件|家計が苦しい時に利用する制度

担任に話をする時の注意点

担任に伝えたいこと、相談したいことがある時は、子供の学校生活がもっとよくなることを願っている時でもありますよね。

うまく問題を解決したり、子供が学校生活をよりよく過ごしたりするために、担任に相談する時に気をつけるべきことを紹介します。

①手紙や連絡帳には用件を簡潔に書く

先ほども書きましたが、文章は誤解を生むこともあります。

まわりくどい表現ばかりしていたり、感情のままにまとまりのない文章を書いてしまうと、読む側の先生に何が言いたいのか分かってもらえない可能性があります。

連絡帳や手紙で伝える時には、用件を簡潔に分かりやすく書きましょう。

誤解を生みかねないような内容は電話や面談で伝えた方が良いです。

②感情的にならないで話をする

子供がいじめにあっていたりすると、担任に感情的な言葉をぶつけたくなります。でも感情をぶつけても問題は解決しません。

大事なのは問題を解決することで、クレームを言うことではありませんね。

担任は一緒に問題を解決していく共同作業者と考えて、誠実な態度でコミュニケーションを取りましょう。

③子供の話を全部鵜呑みにしない

子供同士のトラブルや先生へのクレームがあると、親はつい自分の子供の言うことを鵜呑みにして、信じ込んでしまいがちです。

しかし、子供も一時の感情で熱くなってオーバーに言ってしまうこともあるのです。

全てを信じ込まずに、「うちの子供はこう言っているのですが、本当のところはどうなんでしょうか」と情報を交換するつもりで話をしましょう。

学校でのトラブルが起きた時の対応は、こちらの記事を参考にして下さい。

子供が友達に叩かれた!トラブルを最小限にするための適切な対処方法

④まずは担任を信頼する

問題を力で解決しようとして、担任を飛び越して、校長や教育委員会に要望を言う人もいます。もしかしたら、そうすることで解決する問題もあるかもしれません。

ですが、事情を誰よりも知っているのは担任です。

一番子供と長い時間を過ごしていますし、一番子供のことも見ているはずです。まずは担任を信頼して相談するのが正しいやり方といえるでしょう。

担任に言っても、らちが明かないような時は学年主任に。それでもだめなら教頭、校長と順を踏んでいく配慮は必要です。

⑤伝えたいことをメモしておく

担任と面談すると、言おうと思っていたことが言えなかったという経験のある親御さんは多いです。

ずっと疑問だったから聞こうと思っていたのに、いざ面談の時に話し忘れてしまうことはよくあることです。

肝心なことを言い忘れたり聞き忘れたりしないように、要点をメモしておくことをおすすめします。

担任と話をするのは大切なこと

親の立場からすると学校は敷居が高くて、「先生と特別な話をするのはよほどのことがないかぎり無理だろう」と思ってしまいがちです。

しかし、親も先生も子供に楽しい学校生活を送って欲しいとの思いは共通していますから、何か心配事がある時には気軽に相談をしても大丈夫なのです。

私の兄は中学校の教員ですが、トラブルがあるのに親が担任に何も相談してくれないと、こちらも問題解決に動きにくくて困ってしまうと言っていました。

先生からすると「親が問題視していないのに担任が勝手には動けない」という思いもあるので、何かしらのトラブルがあっても解決しにくいという現状もあるのです。

大切なのは、子供がいかにストレス無く学校に通えるかですから、気になることがあるなら担任に話をしても大丈夫です。

お父さんお母さんが心配してモヤモヤするよりは、気軽に先生に話をした方が絶対に良い結果になりますね。