夫が転職で給料が激減し、生活が苦しいので子供の学校で就学援助費の申請をすることにしました。
なぜ就学援助費かというと、子育てにかかるお金が厳しいと思ってネットで検索していたら、「学校に就学援助費の申請をすれば、給食費とかの集金が免除されてお得になる」と書かれていたからです。
うちには中学生が2人と小学生が1人いて、毎月の集金額や部活にかかるお金も大きな金額になります。
これまでも何度か引き落としに間に合わなかったり、実家に頼んで負担してもらうことがあったのですが、上の子供の高校進学を控えていることもあり、「このままでは本当にやばい」と感じて、就学援助費を申し込んでみようと思ったのです。
私の独断で勝手に申請するわけにもいかないので、一応ダンナに説明することにしましたが、生活がラクになることなので二つ返事で賛成してくれると思っていました。
でも、予想に反してダンナからは「やめておけ」と反対されてしまったのです。
就学援助は恥ずかしいこと?子供が可哀想?
ダンナは、「就学援助なんて申請したらうちが貧乏だと言いふらしているようなもので、家族に恥をかかせるつもりなのか」と怒っていました。
そうはいってもお金が無くて生活が苦しいのは事実ですから、「私もできれば申請したくないけど仕方ないでしょ」と言いました。
すると「子供がいじめられたらどうするんだ!」と言い出したのです。
確かに就学援助費をもらっていることが学校中に知れ渡るなら、もしかしたらからかわれたりいじめられる可能性もあるかも知れません。
でも就学援助費は先生には知られると思いますが、生徒に伝わることなんてあるのでしょうか?
「子供が可哀想だろう」とダンナに言われて、「それもそうか」と思ったのですが、よく考えると子どもにとっても生活がラクになることはメリットに繋がるような気がしました。
ダンナに反対されて一度は諦めた就学援助費ですが、私の中では、就学援助費で貰えるはずのお金が貰えなかったり、免除されて払わなくていいお金を払うのはつらいな…と、思ってしまいました。
諦められずに就学援助費を申請した
その後も生活がラクになることもなく、相変わらず家計を切り詰めながら学校の集金を払っていました。
次の年には娘の中学校の修学旅行と下の息子の小学校の修学旅行が重なることになっていて、積み立てが始まって集金がさらに増えました。
ただでさえギリギリで払っていた集金だったので、本当に家計がまわらなくなってしまって、もう1度ダンナに就学援助費のことを言いました。
また反対されるかと思いましたが、ダンナもさすがに生活が厳しいことを感じていたのか、今度は意外にすんなりと「分かった」と言ってくれて、ようやく申請をすることを承諾してくれました。
私の住んでいる地域では就学援助費の申請は春にすることになっていましたが、担任に相談すると、途中でも受け付けてくれると言うことで用紙を貰いました。
いじめが心配でバレないかどうか聞いてみた
申請用紙を担任に渡す時に、「就学援助費のことが他の保護者にばれることは無いですか?」とたずねてみました。
担任は「は?」と戸惑っていましたが、「いじめが心配で…」というと、こちらの心境を理解してくれたようで、「個人情報は学校で厳重に管理していますから、他の保護者さんに漏れることはありません」と言ってくれました。
ただ、普通の保護者には漏れなくても、PTA役員などに情報が共有されないか心配になって、それについても質問しました。
担任は「それはないですよ」と言っていたので少し安心しました。
ただ、就学援助費を受けている子供だけに書類が配られることがたまにあり、そういう時に勘の良い子が家でお母さんに言って、そこから噂が広まる可能性もゼロではない、ということでした。
それを聞くと心配になりましたが、「万が一、何かのきっかけで同級生に知られて子供がからかわれるようなことがあっても、きちんと対応していじめに繋がらないように配慮する」と担任が言ってくれたので、それ以上は就学援助費がバレることを心配するのはやめました。
就学援助費の申請がなかなか下りなくて…
申請してから審査されて決定がでるまで3カ月くらいかかり、「ダメだったのかな」と諦めた頃に、担任から就学援助費が通ったという書類を渡されました。
それまではハラハラしたり悲しくなったりしましたが、就学援助費がもらえるようになって本当に良かったです。
学校の先生以外にはバレることもなくて、子供も自分が就学援助費を支給していると言うことは自覚していないので、最初にダンナが心配していたような恥ずかしさを感じることも今はありません。
就学援助してもらえる金額は3人分でかなり大きな金額になり、その分お金が浮いて、必要な物が買えるようになりました。
恥ずかしいのでママ友には絶対に知られたくないと思いますけど、でも受けられて本当にラクになりました。
『就学援助費』申請理由の書き方と支給対象の条件|家計が苦しい時に利用する制度