先日、13歳の息子がノロウイルス感染症になったのですが、市の医療相談窓口に電話をすると「病院に行かなくても良い」と言われ、結局病院に行かずに治りました。
ノロウイルスで病院に行かない判断が良いかどうかは分かりませんが、今回は、その時のことをまとめておこうと思います。
目次
激しい下痢と嘔吐でトイレから離れられない
その日、息子は友達と遊びに行っていて、夕方に帰ってきたときには、特にいつもと変わりはありませんでした。
しかし夕食になると食欲がわかないようで、いつもよりは少なめに食べたあと、すぐにトイレにこもりきりになったのです。
「ちょっとお腹をこわしたの?」と、声をかけながら様子を見ていましたが、本人はとてもお腹が痛かったようです。
トイレから出ても調子が悪そうで、「気分が悪い」と言ってすぐに寝てしまいました。
熱を測ると平熱で、「何か食あたりでも起こしたかな?」と思っていましたが、寝ていると気分が悪くなったようで嘔吐しました。
それからはずっと吐いたり下痢をしたり繰り返し…トイレから離れられません。
夜だったので、夜間の医療相談窓口に電話して「病院に連れて行った方が良いですか?」と尋ねました。
当時、ノロウイルスが流行中だったためか、症状を伝えると「ノロウイルスの可能性が高いので、意識がしっかりしているようならば、家で療養するように」と言われました。
その日は朝までずっと苦しそうで、翌日も1日中くだしていましたが、その夜には、お腹が痛いのがおさまったようでほっとしました。
ノロウイルス感染症は病院に行かなくても良い?
今回、下痢と嘔吐の様子から「ノロウイルスでは?」と思い、病院に連れて行く前に市の医療相談窓口に電話しました。
そこで、丁寧な口調だったものの「病院では何もできない」と言われて、「え、病院に行かなくて良いの?」と、少しビックリしてしまったのです。
ノロウイルスで病院に行くかどうか迷った時は…
電話で応対して下さった看護師さんによると、ノロウイルスは薬が効かないので、ただひたすら、体内からウイルスが出て行くのを待つしかないみたいです。
ただ、小さいお子さんとかだと脱水症状が起きることもあるので、絶対に病院に行った方が良いと思いますが…。
うちの子は13歳で体力もあったことで、病院に連れて行くよりも、自宅で療養することで、感染が広がらないようにすることが大切だったようですね。
▽ノロウイルスの治療について(厚生労働省)
現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。
このため、通常、対症療法が行われます。
特に、体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。
脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。
止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。
看護師さんからは、水分補給の指示と、周囲に感染しないように、消毒をしっかりと徹底するようにと言われました。
また、「少しでも意識がおかしい様子が見られるようであれば、すぐに連れてきてください」ということは念を押して言われました。
嘔吐と下痢で本人はとても辛そうでしたが、それ以外の症状が出ることは無く、食欲もすぐに戻ったことは良かったです。
脱水症状があればすぐに病院へ
経験のある看護師さんから「ノロウイルスで病院に行く必要は無い」と言われたことで、私はお家で療養することを選びました。
でも、その後に知り合いのお子さんがノロウイルスにかかった時のことを聞くと、嘔吐と下痢で脱水症状があったので病院に連れて行って点滴を受けたとのこと。
「点滴をすると吐き気が随分マシになって脱水症状がおさまって安心した」と言っていました。
なので、ノロウイルスに対しては病院で治すことはできないけれど、嘔吐や脱水症状を緩和することはできますので、本人がつらそうにしていれば早目に病院に行った方が良いと思います。
ノロウイルス感染症を早く治すために気を付けること
息子は病院に行かないことにしたので、体内からすべてのウイルスを出せるように、トイレのすぐそばの部屋に布団を敷いて寝かせました。
家族への感染が怖かったのもあり、2つあるトイレのうちの1つを「息子専用のトイレ」として、そこだけを使わせることに。
ただ、トイレにこもっていたのは1日だけで、あとは寝ているだけで治ったので、やはり体力がある分、軽くすんだのだと思います。
困ったことと言えば、水分補給が必要だったのですが、飲むとすぐにトイレに直行となってしまったこと。
なので、効率よく水分を摂らせるために「OS-1」のゼリータイプを大量に買ってきて、こまめに口に入れるように言っていました。
少しずつ回復した後の食事はすぐに普通食にはしないで、おかゆやヨーグルト、りんごをすりつぶしたものなど、胃腸に負担がかかりにくいものを3日目までは食べさせるようにしていました。
2日目には、相当元気にはなっていましたが、急に食べると、またお腹が痛くなると困るので、3日目までは念のために様子をみていました。