バカ、あほ、うざい、消えろ…など。
子供の口から発せられる暴言にビックリしてしまうことってありますよね。
一体いつの間にそんな悪い言葉を覚えたのかと、驚いてしまうくらい急激に口が悪くなって、どんどん言葉遣いが酷くなっていく子供も多くいます。
子供の暴言にはいくつかの原因がありますが、表面的に分かりにくい時には「子供の口が悪いのは親のせいかも…」と、自分を責めてしまう親御さんもいるのではないでしょうか。
こちらの記事では、子供の言葉遣いの悪さに親はどう対処するべきか、暴言への対策や、子供の口が悪い原因を解説しました。
目次
子供の言葉遣いが悪くなる原因
まず最初に、子供の言葉が悪くなる原因を紹介していきます。
人間関係や養育環境によって個人差はありますが、子供の暴言にはこうしたことがきっかけになることが多いです。
友達の影響で暴言が多くなる
進学やクラス替えで付き合う友達が変わると、そのタイミングで言葉遣いが荒くなったり暴言が増えることがよくあります。
それまでは「お母さん」と呼んでいたのにいきなり「ばばあ」と言いはじめたり、何かにつけて「うるせー、あっち行け」という感じで、特に家族に対しての言葉遣いが酷くなっていきます。
友達関係がきっかけで暴言が増える場合は、「周囲に対していきがりたい、強く思われたい」という気持ちの表れでもあります。
こうした言動は思春期にはよくあることですから、特に心配せず一過性のものと考えて静かに見守っていた方が良いでしょう。
大抵は時間がたてば落ち着いてきて、遅くとも高校卒業くらいには元の穏やかな性格に戻るはずです。
親があまり過剰に反応したり叱りつけたりすると、「自尊心が傷つけられた」と感じて逆上してしまう場合もあります。
思春期に親子関係がこじれると大人になってからも回復するのが難しいですから、ある程度は大目に見てあげて、「お父さんお母さんもそういう時期があったよ」という感じで、心に余裕を持って接してあげましょう。
ただ、交友関係でトラブルを抱えていたり、友達の影響で非行に走っている兆候があれば、学校の担任とも相談しながら適切に対処する必要があります。
暴言の他に家庭内暴力もあるなら、こちらの記事を参考にすぐに対処してください。
子供の暴力をやめさせる方法|暴力をふるう原因と止め方を解説テレビに感化されてきつい言葉を使いたくなる
バラエティー番組で芸人同士でふざけて暴言を吐いたり、少し汚い言葉で罵る場面を目にしますよね。
子供は心がまだ未熟なので、バラエティ番組にストレートに感化されてしまいます。
テレビの出演者は職業としてわざときつい言い方や言葉遣いで場を盛り上げたりしますが、子供ながらに「これを言うと笑って貰える、友達に受ける」と素直に感じてしまうため、面白がって使う子供も少なくないのです。
人の傷付く言葉や高圧的で怯えさせる言葉は、テレビでは許されるけれど現実では使ってはいけないということを、理解させることが必要になってきます。
ストレスを抱え込んで言葉遣いが悪くなる
成績が悪くてテストの点数が下がっていたり、学校でいじめにあっていたり、心の中に何らかの問題を抱えている時にも、ストレスから言葉遣いが悪くなることがあります。
それまでおとなしかった子供がいきなり怒鳴ったり睨みつけてくると、親としてはかなりショックで頭の中がパニックになってしまうかも知れません。
でも、暴言を吐くということは、親に対してまだSOSを発せられている証拠です。
本当に心が追いつめられてストレスで一杯一杯になっている子供は、むしろ親に反抗することなく、おとなしくて穏やかなことが多いです。
言葉遣いが悪くなって攻撃的な態度をしているのは、親に対して「俺はストレスを抱えているんだ!」と伝えたいからです。
親としては「なんだかイライラしているんだな」と感じ取ってあげて、「何か悩んでるならいつでも相談に乗るよ」と言ってあげましょう。
そこでしつこく「どうしたの?何かあったの?」と聞かないで、何かあれば助けてあげられるように様子を見守るようにしてください。
親への不信感が高まってひどい言葉を使うようになった
親に対して何らかの原因で不信感が高まり、ある日突然ひどい言葉を使い始める子供もいます。
親が離婚して家族がバラバラになったり、希望の進学先を許してもらえなかったり、子供にとって不本意な結果になった時に、一方的に親を恨んで暴言を吐くようになることもよくあります。
親にしてみれば良かれと思ってしたことが裏目に出たり、子供の将来を心配してやったことで逆に憎まれたり、「どうしてこうなるの…」と思ってしまいますが、子供の暴言に逆ギレしたりせずに落ち着いて対処しましょう。
子供の言葉遣いが悪いのは親のせい?
乱暴な言葉ばかり使う子供がいると、「親のせいで子供の口が悪い!」と言われることがよくあります。
子供の言葉遣いが悪いのは親のせいなのか、原因は親にあるのか?気になるところですが、もちろん、親が口が悪いと子供も口が悪くなります。
毎日一緒にいる時間も長いので自然と耳に入ってきて、それが当たり前の言葉のように覚えます。
お父さんもお母さんも言葉遣いが悪いのに、子供だけ丁寧な言葉を話すということはほとんどありません。
親の言葉遣いは子供に移る
幼い子供は親の言葉を真似しながら覚えますから、その言葉遣いが悪い時には、そのまま子供にも移ってしまいます。
ですから、親が口が悪いなら子供も口が悪くなるのは当然です。
とはいえ逆のパターンで、子供だけが口が悪いこともあります。親は言葉遣いが悪くないのに、子供だけ酷い言葉を話すのです。
この原因には上記で説明したようなことです。
親が口が悪いと子供も口が悪くなる一方で、子供が口が悪くても親は違うということはよくあります。
子供の言葉遣いが悪くなった時の対処法
子供の言葉遣いが悪い、ひどい暴言を吐くようになった。そんな時の対処法は、ひたすら「良い言葉遣い」を身近で見せるしかありません。
子供に対して言葉遣いを直接叱っても、それで状況が改善することは難しいです。
なぜなら、子供は「悪い言葉遣いをしている」ときちんと理解しているからです。
「悪い言葉遣い」を意識してやっているのに、そこで「言葉遣いが悪い!」と叱っても意味はありません。子供にしてみれば「分かってるよ」という思いです。
暴言の原因を取り除いて
先ほど説明したように、子供の言葉遣いが悪くなるには原因があります。
そのほとんどはストレスですが、イライラして、荒い言葉使いになります。ですから、まずはその原因になるものを取り除いたり改善して、心に余裕を取り戻してあげることが大切です。
荒れた心が静まれば、言葉も自然に優しく穏やかになるでしょう。
少し時間はかかるかも知れませんが、親は感情的にならずに余裕を持って接してあげると良いですね。
思春期と反抗期で心の中が大きく波打っている子供に対しては、あまり理詰めにするようなことはせず、「いつかはきっと自分で気付くはずだ」と信じて待つことも必要です。
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