子供の成長とともに、お友達関係も複雑になってくるものですよね。
マンガやドラマのように幼なじみとずっと仲良く平穏な付き合いが出来れば良いですが、クラス替えや進学などで仲の良かった友達と離れたり、新しく友達が出来たり、子供の友達関係もさまざまに変化します。
その中で、親としても子供の友達と接する機会は多くありますが、中には、「ちょっとこの子は苦手かも…」「この子とはあまり仲良くして欲しくないな…」と思ってしまうことも少なくありません。
そこで、こちらの記事では、子供の友達に対してどんな時に「嫌だな」と思ってしまうのか、子供の友達の中に苦手な子がいた場合どう対処すれば良いのか?を、詳しくまとめて紹介します。
目次
「子供の友達が嫌い!」苦手に感じる理由とは?
我が子の友達といえども、相手は子供ですよね。何もないのに「嫌いだ」という負の感情を抱くことはほとんど無いはずです。
やはりきっかけになるような事があるから嫌ってしまったり、苦手意識を持ってしまうのです。
まずは、子供の友達を嫌いになってしまう理由をまとめました。
お友達に暴力を振るう子供
伝えたい事が言葉で上手く伝えられない時や、腹が立つことがあった時に、すぐに周りのお友達を叩いたり蹴ったりして感情を表す子がいます。
子供だから仕方ないとは分かっていても、暴力を受けた方からすれば痛みもあるし、心も傷つきます。
そういう場面を見てしまうと、親の立場として「あの子とは仲良くして欲しくない」「我が子があの子と遊ばないように気を付けないと…」と感じてしまうこともあるのです。
うちの子がまだ幼稚園に通っていた時も、面白くない事があったり気に入らない言葉を言われたりすると、顔をつねったり、引っ掻いたりして相手の子に怪我をさせてしまった子がいました。
その子が頻繁に暴力をふるうことは有名になっていたので、ほとんどの保護者が「うちの子とは仲良くさせないで欲しい」といったことを言われていました。
怪我をさせられた側のお母さんとしても、「子供だから…と大目に見たい」とは思っていても、いざ自分の子の怪我や傷ついた姿を見ると「許せない」という気持ちも湧いてきて、『嫌い!』という感情が大きくなるものなのです。
なんでもストレートに言葉に出す子供
自分の思っている事や感じた事を強くストレートに相手に言う子も、保護者の間から敬遠されたり嫌われやすくなってしまいます。
「〇〇は嫌い!」とか「何それ!ダサい!」とか、自分にとって好きじゃない物や人に対して強く口で攻撃するタイプの子供…。
悪気は無いと分かっていても、やはりそういう物言いをされるとイヤな空気になりますし、一緒にいて楽しいと感じられないですよね。
私の子供は小学校のお友達から「その服可愛くない…」と言われた時がありました。
家に帰ってきてから、「ママ、このズボン履きたくない。だって〇〇ちゃんに可愛くないって言われた」と悲しそうに言ってきた事があります。
その子はスカートしか好きじゃない子だったので、基本的にズボンに馴染みがなくズボンを履いてる子に対しては全部「ダサい!」と思っていたようです。
決して私の子供が着ていたズボンはダサくなかったですし、普通のジーンズでした。
でもその子からすれば違和感があったみたいで、言ってしまったようです。
その子は常に自分が好きか嫌いかで判断をして、人に物申す子だったので、友達ができても長続きしないようでした。
私の子供も「何でも文句言われるから一緒にいたくない…」と言って、いつの間にか友達付き合いをしなくなっていました。
本人は「教えてあげよう」という感じで上から目線で指摘してくるので、余計に子供は傷付きますし、親としてもそういった物言いをする子供は苦手だなと感じますね。
図々しい・しつこい子供
休日なのに朝早くから遊びにきたり、食べ物や飲み物を次々に要求してきたり、夜遅くになっても全然帰ってくれない。
そういう子供に対しても「この子はちょっと図々しすぎて苦手だわ」と感じてしまいますよね。
「最初のうちは親切にしていたら、毎日尋ねてくるようになって困っている…」という悩みを聞いたこともあります。
お友達の家に頻繁に尋ねに行ったり、遅くまで帰らなかったり、食べ物や飲み物を要求してきたりする子供というのは、どちらかというと複雑な家庭のお子さんが多いようです。
お家の中に居場所が無かったり、帰りたくても家に鍵が掛かっていたり、色々な事情があって友達の家を頼らざるを得ない子供も多くいます。
とはいえ、来られる側の負担も大きいですから、あまりに図々しくされるとつい腹が立ったりイライラしてしまうこともありますよね。
周囲のお友達に図々しい態度をするのも、元はと言えば親がサポートしてあげないのが原因だったりします。
それは子供は悪くないですし、可哀想に感じますが、だからといってあまり受け入れすぎると「困った時はあの家に行けばよい」と子供が勘違いして、頻繁に尋ねてきて困ってしまうことも…。
ひどい親だと「何かあったら◯◯君の家に行っておけば良いから」なんて我が子に言っている場合もあるので、やはりつけあがるタイプの図々しい親の場合はこちらとしても距離を取って用心するしかないのです。
意地悪な性格の子供
子供の意地悪は小学校に入ってから加速するような気がします。
自分が言いやすい子や攻撃しやすい子に対してだけ、仲間外れをしたり無視をしたりと自分の思い通りに行動する子がいます。
親としては我が子が意地悪をされていたら、とっても悲しいし「一緒に遊ばないで!」と怒り心頭になりますよね。
また、意地悪な子供に感化されて、我が子まで意地悪なふるまいを始めるとショックです。
たまたま仲良くなったグループに意地悪な子が1人いるだけで、いじめっ子グループになってしまったり、先生に反抗するようなグループになることもあります。
親としては「あの子のせいでうちの子まで悪影響が…」と感じてしまうので、できれば仲良くして欲しくないというのが正直な気持ちではないでしょうか。
我が子の友達にイライラする時はどうすればいい?
親としてはもう仲良くして欲しくない、我が子と一緒にいると思うとイライラする…。
そういう子供と我が子が友達だったらどう対処するべきでしょうか?
一番ベストなのは、「必要以上に口出しせずに見守る」ということです。
先ほど書いたように頻繁に家に遊びにきたり、他人の家の中で傍若無人な態度をするようなら注意をしなくてはいけませんが、「子供の友達が苦手だし好きになれないけど、とくに被害を受けているわけでは無い」という場合には、とりあえずは様子見の体勢で見守りましょう。
我が子の友達関係を温かく見守る
たとえ我が子の仲良しの友達だとしても、親が直接仲良くしている子供ではありませんから、見えている部分というのは全てではありませんよね。
もしかしたら、親の知らない所でとても優しい一面があるのかも知れないですし、そのお友達に我が子が助けてもらっていることがたくさんあるのかも知れません。
子供が「仲良くしたい」と感じて一緒にいる以上は、子供にとってそれだけの魅力があるお友達なのだということを認めてあげて下さい。
その上で、特に問題が起きていないのなら親は一歩引いて見守ってあげても良いのではないでしょうか。
問題に繋がっている時は毅然とした態度で接する
親から見て「ちょっと苦手な子供」と感じるような子でも、だからといって我が子と仲良くしていることを非難する必要はありません。
ただ、一緒にいることで我が子が嫌な思いをしていたり、危害を加えられているような場合には、親が悪者になってでも引き離す必要があります。
子供は報復が怖くて「あの子とは仲良し、何も問題は起きていない」とごまかす事もあるので、慎重に見極めるようにしてください。
親から見て「この子はちょっと…」と気になるような友達であれば、表面上仲良くしていても、少し注意をしながら様子を見ておいた方が良いでしょう。
また、本当に仲良くしていたとしても、その子と一緒にいることで我が子の言動が荒れてきたり、問題行動を起こしているようなら、新しく塾や習い事を始めさせて少し距離を取るように仕向けたり、クラス替えの時に同じクラスにならないように担任にお願いすることもできます。
子供の友達関係に親が口出ししても良い?
昔から、子供同士の事は親が口出しをしない方が良いという考え方がありますが、今は子供の友達関係も複雑化していますし、こちらが口出ししなくても相手の親が口出ししてくることもよくあります。
子供だけではなかなか処理出来ないことも少なくありませんので、ある程度は親も子供の友達関係を把握して、必要に応じて助言をしたり、サポートをしてあげた方が良いですね。
SNSの普及で、家庭の中でも友達と繋がってしまうことが子供のストレスになることもあります。
子供の友達関係で心配があるなら、スマホなどはあえて持たせない、親の権限で取り上げて、一旦ネットで繋がった友達関係を切ってあげる事も効果的です。
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