子どもの成長のために栄養バランスを考えて食事作りをしていても、本人が嫌がってちゃんと食べてくれないことってありますよね。
子どもに好き嫌いが多いと、毎日の献立を考えるのが本当に大変。
好きな食べ物ばかりだと栄養が偏るし、かといって苦手なものは頑として食べない…。
どうすれば偏食をなおせるのか…?と、悩んでいるお母さんもたくさんいるようです。
私も実は、下の子がとても偏食で、小さい頃は野菜もお肉も嫌がって本当に苦労しました。
もともと華奢で病気がちだったため、なんとかバランスの良い食事を摂らせようと苦労した結果、今では一通りのものは食べられるようになったのですが、幼稚園くらいまではとても大変でしたね…。
ということで、こちらの記事では私が実践した「子どもの好き嫌いを克服する方法」を記事にまとめました。
子供の好き嫌いをなくすには、お母さんが必死になりすぎないことも大切。この記事を参考にしてもらって、焦らず好き嫌いの克服をしてみてくださいね。
目次
子供が好き嫌いをする理由と対処法
「あれは嫌い、これは食べたくない…!」
せっかく良かれと思って準備した食事に対してこんな風に言われると、お母さんはガッカリしてしまいますよね。
ただでさえ忙しい毎日で食事作りは大変なのに、その苦労も知らず「いらない!」なんて言われてしまうと、思わずイライラしたり落ち込んでしまうこともあるかも知れません。
でも、子供が食べ物を好き嫌いするのは、ある程度は「仕方ない」と思って受け止めなくてはいけない部分もあるのです。
子供が好き嫌いするのは親のせい?
「子供の偏食や好き嫌いは親のせいじゃないか?」と、考えている人が時々いますが、子供が好き嫌いをするのは親のせいではありません。
子どもは、味や食感、匂い、見た目などで食べ物に対して嫌なイメージを持つと、「食べたくない!」という強い気持ちが湧き上がってくるのです。
その状態で無理やり食べさせようとするのは至難の業。
また、一度「嫌いだ」と思った食べ物をお母さんから「美味しいよ」と言われても、素直に信じて口に入れるはずもないですよね。
親が努力するほど好き嫌いが激しくなる
私自身、自分の子供の好き嫌いをなおそうと努力したことで感じたのですが、子どもは、嫌がっているものを食べさせようと親が努力すればするほど、拒否反応が強くなります。
元から嫌いな食べ物を、お母さんが必死の形相ですすめてきたら、それはやはり恐怖心がわきますよね。
今思えば「どうしてそこまで必死になってたんだろう」と反省しているのですが、その当時は「栄養バランスのために、なんとしても好き嫌いを克服して欲しい」と思い詰めていたのです。
親が必死になればなるほど子供は当然恐怖心を感じてしまい、好き嫌いが余計に悪化。
克服どころか、「食事は楽しい」という基本的な感情さえ持てないようになってしまっていました。
子供の味覚は大人より敏感
子どもは大人のように色々な食べ物を経験していませんから、味覚は大人より敏感。なので、偏食気味になることは、仕方のないことでもあるのですね。
昔の私はそれに気付かず、とにかく好きじゃなくてもガマンしてでも頑張って食べるべきなのだと思い込んでしまっていました。
小さい子供だと、何度か食べれば美味しさが分かるような物でも、少し舐めてみて、顔をしかめて嫌がることもあります。
そこでお母さんが「美味しいから食べなさい!」なんて怒鳴ったりすると、絶対に逆効果。
なるべく気持ちに余裕を持って「ちょっと苦手な味だったね、じゃあこれは残して、別のものを食べよう」と言ってあげると、子供は食べ物に対してマイナスイメージを持たなくて済みますね。
子供の好き嫌いを克服する方法
それでは、ここからは私が実践して成功した『子どもの好き嫌いを克服する方法』を紹介します。
色々な育児書や雑誌を参考にしながら自分なりにアレンジした方法ですが、どんなお子さんでも効果があると思うので、子供の好き嫌いに悩んでいるお父さんお母さんはぜひお試し下さいね。
子どもと一緒に調理をする
子どもが苦手な食材を食べて欲しい時は、一緒に調理をして、その食材がどうやって料理に変化するかの過程を見せてあげましょう。
ひとつの料理としてテーブルに並んでいるものは嫌がっても、自分で作った(お手伝いした)料理なら、「少し食べてみようかな」という気持ちになることができるみたいです。
例えば野菜なら、自分で皮むきをしてみたり、包丁で切ってみたり。
まだ包丁や火を使うのが早い年齢のお子さんだったら、手でちぎらせてあげるだけでも大丈夫です。
生の食材が小さく刻まれたり、加熱されたりして、料理に変化していく。
それを目の前でみるだけで食材に対してのイメージが変わり、これまで嫌いだったものが好きになってしまうこともあります。
食感を変えてみる
子ども向けの料理だとしっかり火を通すことが多いですが、煮物などだと、クタクタに煮込まれた野菜の食感が苦手な子どもは結構いるそうです。
特に人参やかぼちゃは、少し固めに歯ごたえがあるくらいに煮た方が食べやすいという子どももいます。
もしもカレーやシチューに入っている野菜が嫌いだとお子さんが言っていたら、少し火を通しすぎていることが原因になっているのかも知れません。
うちの子の場合は人参が大嫌いだったのですが、生で野菜スティックにしてマヨネーズをつけて食べるようにしてあげたら、「これ、美味しい!」と大喜びで食べるようになりました。
量にこだわらず一口から始める
子どもにしっかり栄養と摂ってもらいたいという考えで、「食べて欲しい分量」をお皿に盛りつけて食べさせるお母さんは多いです。
でも、子どもは食べる前に目の前の量を見て「無理だ」と感じたら、そこで食べるのを諦めてしまいます。
ですから、苦手な食べ物に関しては、最初は「ほんの一口」だけをお皿に盛りつけましょう。
子どもに「これくらいなら食べられる」と感じさせなければ、偏食はなかなか治りません。
嫌いだから食べない、だと進歩が無いので、「嫌いだけど一口だけ食べる」という習慣をつければ、そのうちに少しずつ量が増えるようになります。
私の子どもの場合は大嫌いなピーマンの千切り1本から始めて、徐々に2本になり3本になり…みんなと同じ量を食べられるようになりました。
まずは味に慣れることを目標に、急がずに食べさせてあげて下さいね。
食物アレルギーには気を付けて
子どもの好き嫌い、偏食については、栄養が偏らないために直していく必要がありますが、食物アレルギーが原因になっている時には無理に食べさせないようにしてください。
食物アレルギーは、食べることで身体に痒みや痛みが出たり、身体や口の中に発疹やただれができます。
子どもが小さいうちは、これらの症状がうまく言葉にできずに、食べ物を嫌がるという行動でお母さんに伝える場合もあります。
なので、子どもが食べ物を嫌がったら、それが好き嫌いによるものなのか、食物アレルギーによるものなのかは、慎重に確認してあげて下さいね。
食物アレルギーは命に関わる病気です。
子どもが食べたもので心配な症状や様子がある時は、専門の医師に相談するようにしましょう。
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