子供が2,3才になると、他の子供との交流もかねて習い事を始めることも多いですよね。
小さいうちに始める習い事は親子で受講するものがほとんどですから、お母さんが楽しめそうなものを選んだ方が、長続きするようです。
こうした習い事選びは、テレビCMやネットの情報、ご近所の口コミなどを参考にしながら「子供に向いてそうなもの」を決めていくもの。
しかし、中には「義父母が勝手に子供の習い事を決めてきてしまって困っている」という人もいるのです。
ある日突然「決めてきたわよ!」
私の知り合いのAさんは、4才の男の子B君のママです。
B君は大人しい性格で人見知りもあったので、幼稚園以外で習い事は考えていなかったそう。
ところが、ある日突然たずねてきたお姑さんが、Aさんにこう言ったのです。
「B君の習い事を決めてきたからね!来週から通いなさい」
驚いたAさんがどういうことなのかたずねると、お姑さんの知り合いの女性が音楽教室でグループレッスンの先生をしていて、生徒にあきが出たからB君を入れてもらうように話をつけてきたということ。
困惑するAさんを見て、お姑さんは「まぁ、Aさんは忙しいでしょうから、B君は私が連れて行くわよ」と言ったそうです。
Aさんは慌てて「私が連れて行きます!」と言ったものの、どうして自分の知らない所で息子の習い事を決められてしまうのか、納得のいかない気持ちを引きずっていると言っていました。
夫に相談すると、「母さんは昔から強引な性格だから」と、むしろ楽しそうに笑っていたそうで…
余計にAさんのイライラが大きくなってしまったわけです。
音楽教室のレッスン自体は、子どもも喜んで、そんなに嫌なものではなかったそうです。
しかし、お姑さんの知り合いが先生をしているということで、気を使うことも多かったと。
孫が可愛いという気持ちは分かるけど
Aさんのお姑さんは孫のB君が可愛くて、「何かやらせてあげたい」という気持ちで習い事を選んだのは理解できますが、それでもやっぱり勝手に決められるのは困りますよね。
お姑さんですから、嫁の立場から「嫌です」「無理です」とも言いにくいですし、もしも通ってみてB君に合わなくても、簡単にはやめられないような気もします。
こうした、義父母が子供のことを勝手に決めたり口出しをするトラブルは結構あるようで、実家の付き合いのために習い事に入会させられるケースもあるんですね。
子供が習い事をすることは良いことだと思いますが、その子その子で合う合わないもありますし、お父さんお母さんの意向も尊重して欲しいですよね。
意思疎通をしっかり
義父母に勝手に習い事を決められないようにするためには、日頃から意思疎通をはかって、子育てについての情報交換をしっかり行なっておくことが大切なのかもしれませんね。
例えばAさんのケースだと、B君はもともと人見知りが激しくて、しばらくは習い事をやらせないつもりでいることを伝えていれば、お姑さんも決めてしまう前に相談してくれたように思います。
ただ、お姑さんにすれば、孫の人見知りを軽くしてあげるつもりで強引に習い事を決めてしまったかも知れないのですが、いずれにしても、お互いの気持ちを打ち明けあう時間が持てたら良いなと感じました。
義父母とお嫁さんは子育ての方法で対立することも多いのですが、習い事や学習に関することは子供の両親である、自分の息子夫婦に任せておいて欲しいなと思いますね。