小学生の子供が学校以外で勉強する時には、塾に通ったり、タブレットを使った通信教育の家庭学習が主流になっています。
ただ、塾やタブレット通信教育だと毎月の受講料や月謝が必要で、たとえ「やめたい」と思っても、簡単には退会出来ないというケースもありますよね。
「何年も続けるかは分からないけれど、とりあえず今の段階で成績アップに繋がる学習をさせたい」
そう思った時におすすめなのは、ドリルや問題集などの紙教材なのです。
紙教材は基本的に1冊ずつを購入して家庭学習に活かすものですから、入会の必要は無く、最初の教材費以外にかかるお金もありません。
また、「やっぱりこれは合わないな」と思った時は途中でやめて他の教材に変えることも簡単。塾や通信教育のようにこちらから退会の申請をしなくても良いのがメリットです。
費用を抑えながら子供の成績をアップさせたい時におすすめのドリルや問題集。こちらの記事では口コミの評価が高く販売部数の多い人気のドリルや問題集をまとめました。
無料で使えるドリルもありますので、ぜひ利用してみて下さいね。
目次
『陰山メソッド 徹底反復 百ます計算』
立命館小学校の副校長で安倍内閣「教育再生会議」の委員も歴任する陰山英男さんは、独自の教育法である陰山メソッドの提唱者として有名です。
陰山メソッドの小学生向けドリルはさまざまな種類が出版されていますが、中でも最も人気が高いのが、『徹底反復シリーズ 百ます計算』です。
徹底反復シリーズのドリルは、反復学習を徹底的にやりこんでしっかりと頭の中に定着させることを目的に作られているので、百マス計算と徹底反復を組み合わせることで子供の計算力を鍛えることができます。
とにかくスピード重視の勉強法なので、このメソッドが身に付けばテストに強い子供へと成長させることも期待できますね。
陰山メソッドの基本的な考え方が「夜遅くまで勉強させない」「短時間で集中して勉強させる」「長時間の勉強には意味がない」なので、ドリルの1日分の問題量は少なめです。
そのため、勉強嫌いな子供でも負担が軽くて毎日続けやすいというメリットもあります。
『小学館 習熟ポケモンドリル』
ポケモンが好きな小学生におすすめなのが、『小学館の習熟ポケモンドリル』です。
ポケモンの可愛らしいオリジナルイラストがたっぷりと使われていて、見ているだけでも楽しい気分になるドリルです。
対象が小学校入学準備から2年生までの低学年ということで、小さな子供がワクワク出来るような設問になっているのが特徴です。
このドリルでしっかり勉強して100点を目指す!というよりは、「お勉強へのハードルを下げて自分から机に向かうようになる」という効果が期待できます。
まだ小学校に慣れないうちは勉強への苦手意識が芽生えやすいので、大好きなポケモンのドリルを選べば子供のやる気を引き出せますよ。
『うんこ計算ドリル』『うんこかん字ドリル』
入学準備中の未就学児から小学校低学年の子供を中心に人気が高い「うんこドリルシリーズ」、インパクトのあるタイトルとイラストを一度は目にしたことのある人がほとんどではないでしょうか。
「うんこ」という、大人にとっては少し恥ずかしくなる言葉は、子供にとっては口にするだけで楽しくなる魔法の言葉。そう考えて、「うんこ」にちなんだ問題集を作ることで勉強へのハードルを下げています。
親目線で考えると「これで学習が身に付くかしら」と不安にも思えるうんこドリルですが、中身を見るとびっくり。問題文がすごく分かりやすくて理解しやすく、家庭学習の第一歩としては最適のドリルになっているのです。
中学年から高学年くらいになるとちょっと拒否反応がでる可能性もありますが、低学年くらいまでなら面白がって楽しく勉強をしてくれる子供が多いようで、実際にシリーズ累計400万部の売上があります。
可愛くて面白い「うんこ」のキャラクターが大好きなお子さんはもちろん、普通のドリルや宿題に少し苦手意識が出てきているお子さんにもおすすめです。
『Z会 グレードアップ問題集』
通信教育大手のZ会が出版している『グレードアップ問題集シリーズ』は、その名の通り、通常の問題集よりもグレードアップした内容で、中学受験にも対応出来る教材になっています。
教科は国語、算数、理科、社会、小学5・6年生には英語の問題集もあります。
1冊880円〜とは思えない全体的にハイレベルな良問が揃っていて、塾や通信教育と比べるとコストパフォーマンスがかなり高いといえます。
「これが解けるとかっこいい」がテーマになっているため、勉強へのモチベーションが高めにくい子供でも取り組みやすくなっているのもメリットですね。
家庭の中で教える時の為に、保護者向けの解説や指導のポイントが充実しているのも親としては嬉しいです。
『天才ドリル 立体図形が得意になる点描写』
天才ドリルシリーズの『立体図形が得意になる点描写』は、算数で習う図形の基礎を身に付けるために役立つドリルです。
だんだんレベルが上がっていく点描写を繰り返し描くことで、立体図形の成り立ちをしっかり理解することができます。
中学受験でよく出題される立体図形ですが、上手に理解出来ず、つまずいてしまう小学生は意外に多いです。
正しく立方体を理解して自力で描くのは高学年でも簡単ではありません。なぜなら、それまで平面として捉えていた図形が立ち上がって立体になる姿を、最初のうちは頭の中でイメージしにくいからです。
そうした、つまずきやすい立体図形の基礎を楽しく頭にいれるために作られたのがこの天才ドリル。図形のセンスとバランス感覚、応用力を無理なく習得できます。
このドリルは全学年に対応しているので、まだ小学校で立方体を習う前の低学年のうちからでも少しずつ取り組んでおけば、実際の授業が始まった時の理解度が全く違ってきます。
『5分で論理的思考力ドリル』
学研の『5分で論理的思考力ドリル』は、これからの時代に必要とされている考える力を鍛えられるドリルとして人気が高いです。
国語や算数のような教科ではなく、論理的思考力を育てる為の問題が35問用意されていて、解くごとに脳がレベルアップしていく感覚があります。
2020年の教育改革によって重要視されるようになった「子供の考える力」ですが、小学校の授業だけではなかなか育たないものですよね。
考える力を育てる為には論理的思考力が必要。しかし、普段の生活の中でそれを身に付けるのはほとんど難しい。
特に、自主的に物事を考えたり発案することが苦手な子供だと、大人から「頭を使って考えなさい」と言われるほどに「どうすれば良いか分からない」というストレスを感じがち。
ということで、先生や親があれこれ指図するのではなく、子供にこのドリルを使わせることで自然に考える力を身に付けることが効果的なのです。
大人の脳トレにも役立つドリルになっているため、親子で一緒に問題を解くのも楽しいですね。
無料で使える小学生用ドリル・問題集プリント
ここからは無料で使える小学生向けのドリルと問題集を紹介します。
学習ドリルは書籍として買うと1000円前後はかかりますから、無料と言うのは嬉しいですね。
ちびむすドリル
『ちびむすドリル』は無料で使える幼児、小学生、中学生向けの学習ドリルです。公式サイトから使いたいプリントをダウンロード・印刷して利用します。
無料とは思えないしっかりと作られた問題なので、お金をかけずに家庭学習をさせたい時にはピッタリですね。
自宅にプリンターが必要で、1枚ずつ印刷するのは手間がかかりますが、必要なプリントが無料で手に入るのは嬉しいサービスだと思います。
すきるまドリル
『すきるまドリル』も無料でダウンロード・印刷ができる学習プリントが利用出来るサイトです。
算数と国語、英語に対応しているので、宿題にプラスして「もう少し勉強させたいな」と感じる時に最適のドリルになっています。
無料のドリルを使う時の注意点
無料で学習出来るドリルは「お金をかけずに家庭学習が出来る」という点ではすごく良いものですが、無料だけに、情報が更新されず現在の学習指導要領に最適化されていない場合もあります。
特に、サイトがSSL化されていない時は(URLがhttp://から始まるサイトはSSLに未対応です)、登録の際の個人情報が保護されないリスクがあるので利用は控えた方が良いでしょう。
ちびむすドリルやすきるまドリルは無料でも適切に更新されていますが、他の無料ドリルを利用する時には少し注意してサイトが最新の状態になっているか、定期的に更新されているかをチェックして下さいね。
また、2020年から始まる教育改革によって小学生に求められる学習スキルも変化していますので、最新の教育に対して適正か?ということは、使う前にチェックしておくことが大切です。
市販のドリル・問題集で家庭学習を充実させよう
昔と違い、今は市販のドリルや問題集の種類が豊富でレベルが高いです。4教科だけではなく英語学習や考える力の構築に役立つものも多数出版されています。
小学生の学力強化の手段として塾や通信教育もメリットが沢山ありますが、同じ選択肢として、市販のドリルや無料で使えるドリルなども検討してみることをおすすめします。
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