子供の中学受験のために、毎日塾への送迎や家庭学習のサポートを頑張っているのに、肝心の成績がなかなか伸びない…。
そんな時は親として落ち込んでしまいますよね。
私自身、2人の息子の中学受験の時に成績が思うように上がらず、落ち込んだり腹を立てたりしたことがあります。
塾代でかなり無理をしていたので、「中学受験の塾はお金がかかるのに、どうして結果がついてこないのか…」と、モヤモヤしていました。
今でこそ我が子が中学受験に挑戦した事は良い思い出であり、笑い話ですが、リアルタイムは本当に毎日が戦いのような日々でした。
きっと今この瞬間も、過去の私と同じように悩んでいる親御さんが多いのではないでしょうか?
そこで、こちらの記事では自分自身の経験をふまえて、中学受験の塾に通っているのに成績が上がらない理由や、合格の為に親としてやるべき事と対処法をまとめました。
お子さんの中学受験で悩んでいる親御さんに、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
目次
中学受験が迫っているのに成績が上がらない
中学受験のために受験専用の塾に通っている子供は多いですよね。
他にも、個別指導塾や家庭教師、家庭学習で中学受験を目指す子供もいると思います。中には通信教育だけで中学受験に挑むという話を聞いたこともあります。
様々な学習環境で中学受験を控える家庭の姿はさまざま、でも、どんな親でも子供のテストや通知表とにらめっこしながら「この成績で志望校に合格できるだろうか…」と悩むことは多いですよね。
成績が悪い子供を追いつめてしまうことも
子供の成績が思ったように伸びず、第一希望の学校に受かるかどうかギリギリ…という状況だと、親は「大丈夫だろうか…もしも不合格だったらどうしよう…」と、不安が高まります。
これが、4・5年生ならば、まだ時間があります。
6年生になり、夏休みが過ぎてくるとそろそろ気持ちばかりが焦り始めます。私がまさにそうでした。
私の息子は受験直前まで苦手科目の得点が伸びなかったので、つい焦ってしまい、時には厳しく問い詰め子どもを追い込んでしまったこともあります。
今では反省していますが、周りを見てもそんな親御さんが多かったので、「親がしっかり指摘しないと子供の成績は上がらない、中学受験に合格出来ない」と思い込んでしまっていたのです。
同じように中学受験にチャレンジした親子を見回してみても、やっぱり、思うように成績がグングン伸びる子どもなんてほんのひと握りでした。
それにもかかわらず、その時はなぜだか自分の息子だけが成績が上がらず伸び悩んでいるように錯覚してしまったようです。
進学塾に通っているのに点数が悪い理由
実力があるのに成績が伸び悩んだり、中学受験対策の塾で勉強しているのに点数が上がらない。
そういうケースは、必ず何か成績が上がらない理由があるものです。
高額な受験用の塾に通わせているのに成績が上がらないと、親はヤキモキしてしまいます。
しかし、ここは冷静になって分析してみましょう。
私は2人の息子の中学受験を振り返ったとき、同じような理由で成績が上がらない時期があったので下記にまとめました。
塾の授業が早くついていけてない
中学受験用の塾では、夏休みまでには全過程の学習を終了させて、秋からは過去問をどんどんやっていくことが多いです。
そのため授業のペースが早くなるので、どこかでつまずいてしまったり、5年に習ったことが定着してなくて解き方が分からなくなった場合でも、塾は1人のために待ってはくれません。
そんな中でも膨大な課題が出るので、子供は理解出来ないままとにかくついていくしか無い状態になり、結果的には「塾に通っているだけ」の状態になることもあるのです。
いったん塾の授業のペースから遅れをとると、自力で追い付くのはかなり大変な面もあります。
それで子供の受験への意欲が落ちてしまうなら、塾をやめて自分のペースで学習できる通信教育に切り替えるのもオススメです。
>>参考記事:通信教育のみで中学受験に合格した方法まとめ|使った通信教材と費用、受験勉強のポイント
塾の先生と性格が合わない
これは次男が中学受験の塾に通っているときに実際あった話です。
塾の先生は、皆さん本当に一生懸命に指導くださいます。
でも、入試が近くなると、やはり「落ちこぼれてしまった子ども」に対する手厚さがなくなるように感じます。
(もちろん、そうではない塾もたくさんあります)
次男は算数のある単元が苦手で、足を引っ張りました。6年最初は1番上のクラスでしたが、段々と下のクラスになりました。
すると、先生の態度が明らかに変わってしまったのです。
今までは事あるごとに優しい言葉や励ます言葉をかけてくれていたのが、いつのまにか言葉がけが無くなり、冷たい態度に変わりました。
その先生は成績が悪い子に冷たくするというよりは、「成績の良い、難関校に受かりそうな子にだけ熱意を持って指導する」という性格の先生だったようです。
ですから成績が伸びずに下のクラスに落ちてしまった次男に対しては、興味が無くなってしまったのかも知れません。
次男は敏感にそれを感じ、塾に行きたがらなかったり勉強に無気力になったりしました。
いわゆる悪循環で、点数が下がる事で余計にまた「先生から冷たく扱われた」と勘違いしてしまうような時期がありました。
塾の先生の気持ちも分かりますが、親としては「成績が下がった時でも先生の励ましによってモチベーションが上がる場合もあるのに…」と、少し残念に感じる時もありました。
中学受験の勉強に疲れて果ててしまった…
子どもによって、中学受験のための勉強を何年間続けているのかは違います。
我が家の場合、2人とも4年生から通塾していました。
入試直前の6年生には、受験生として頑張ってきて3〜4年目の子が多いです。
中学受験を見据えてずっと突っ走ってきたのですが、「あと数ヶ月で終わる」となると気持ちが抜けてしまうタイプの子どもが中にはいます。
そういう時に成績がガクンと落ちたり、もう一歩なのに伸び悩んだりすることが多いのです。
私達親の立場からすると、「あと少しだからこそ、ラストスパートをかけて!」と思うものですよね。
でも、中学受験勉強というのは、親も子も本当に心身消耗します。
ただでさえ小学校で疲れて帰ってきて、高学年からは宿題も多くなって終わらせるのも一苦労。
それでも中学受験のために、宿題とは別に塾の宿題も済ませ、そして夜間の塾通い。
休日に思い切り遊んだり旅行に行く事もままならず、食事やお風呂以外で親子でゆっくり会話することもままならない毎日。
そんな日々が続くと、周りで自由に遊んでいる同級生が羨ましくなったり、「自分は何のために受験するのか?」と子供なりに悩んだりして、受験勉強に疲れきってしまうようです。
心身が疲れると「成績を上げたい」という気持ちが薄くなってしまって、受験勉強に打ち込む事が難しく、点数を下げてしまう事もよくあるのです。
成績を上げる為に親がするべきこと
子供の中学受験のために親ができることは限られていますが、まず、私の経験から言わせてもらうなら、親はいつでも広い心で子どもの全てを受け入れてやることが大切だと思います。
中学受験への不安感を理解する
11〜12歳の子どもが、中学受験というプレッシャーと戦っているのです。
時に怒られ、成績が下がり嫌な思いを塾ですることもあります。
また、もちろんテスト結果が悪く、塾からも私たち親からも叱責されることも何度もあるでしょう。
いっぱいいっぱいの中、頑張っている子どもに、思わしくない成績が続いたとしても、優しく褒める時間を作ってあげてください。
それが結果として「子供の成績を上げる事」に繋がると思います。
中学受験を支える親にも心の余裕はありません。私自身経験しましたから、子供の受験を控えている時の親の気持ち、とてもよくわかります。
でも、だからこそ自分の反省も踏まえて、受験生である子供には精一杯優しく接してあげて欲しいのです。
「もし、不合格だったら、親は怒り狂うかもしれない」と子どもに思わせるような言動や態度だけはせめて控えてほしいと思います。
親からの優しい言葉や、態度で救われる受験生はたくさんいます。
塾が合わない時は思い切ってやめた方が良い
塾が苦痛になっていて成績が上がらないことよくもあります。
そんな場合は、直前であっても、ほとんどの学習は習得していますから、家庭学習に切り替えたり、個別指導塾に転塾するなども視野に入れて子どもとしっかり話し合って見てください。
子供が心にモヤモヤを抱えたまま受験勉強をしても、絶対に成績は上がりません。
ただ、塾を変えたからと言って必ず成績が上がる保証はありませんし、成績を下げてしまう可能性もゼロではありません。
ですから「絶対」とは言えませんが、何が功を奏するかは、子どもによります。
今まで頑張ってきたことが開花するように、導いてあげることが親にできる1番大切な役割ですから、後悔の無いように考えてあげて欲しいです。
中学受験は「心の安定」が合格への鍵になる!
少子化といっても、中学受験人気は相変わらずです。
毎日毎日、明けても暮れても塾、家にいても課題や予習復習と息つく暇もないと思います。
成績が上がらないときは、まず一番にメンタル面を考慮してあげてください。
上に書いたように、中学受験に関しての子供の不安感を受け止められる親でいることが大切です。
心の安定があれば、成績は徐々に上がってきます。
息抜きを上手にさせながら、親がうまく誘導できることが中学受験成功の鍵だと、経験上思います。
春には笑顔で志望校に通うイメージをしながら、親子一緒に前向きに学んでいけたらいいですね。
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