赤ちゃんが生まれると、健やかな成長を祈るためにさまざまなお祝いイベントがあります。
また、乳幼児健康診査も定期的にあり、全てを覚えて把握するのはとても大変…。
こちらの記事では、赤ちゃんが生まれてから1年間のうちに行なうお祝いの行事や検診について、わかりやすくまとめました。
日にちが迫ってから焦らないように、早目にチェックしておいて下さいね。
目次
赤ちゃん誕生からのイベントと健診
生まれた日から1歳のお誕生日までの行事を、時系列にまとめました。
お祝い事スケジュールの他に検診のタイミングも入れていますので、参考にして下さい。
*注 乳幼児健康診査は地域によって対象の月齢に違いがあります。こちらの記事では、多くの地域で乳幼児健康診査が行なわれている1カ月、3~4カ月、9~10カ月健診でスケジュールを組んでいます。
お住まいの地域の乳幼児健康診査の月齢については、保健センターや市区町村のホームページでご確認下さいね。
命名式・お七夜(生後7日目)
赤ちゃんが生まれた日から7日目の夜を『お七夜』といいます。
お七夜は赤ちゃんが健やかに成長するようみんなで願う行事で、平安時代から続いています。
昔は、このお七夜に名前を決めるしきたりがありましたが、今では事前に決めているお父さんお母さんがほとんどですね。
命名式では赤ちゃんの名前や生年月日を記入した『命名書』を神棚や壁に貼り、みんなでお披露目をして、家族で祝い膳を囲みます。
『命名書』の書き方と飾り方
命名書の正式な書き方は、奉書紙に名前と生年月日、命名した人の名前などを書き込み、包みに入れてへぎ盆に乗せることとなっていますが、最近ではそこまで正式なやり方をする人はほとんどいません。
略式の命名書だと上にあるイラストのように名前と生年月日だけを記入すれば良いので、そこまでこだわりがないなら、略式でも充分です。
命名紙は文房具屋で売っている半紙でも良いですし、可愛らしい命名紙を準備しても良いですね。
通販でも色々な商品が販売されているので、事前にチェックして準備しておくと安心です。
内祝い(30日以内)
出産の内祝いは30日以内にお礼の品を送るようにします。
お祝いを頂いた方々への感謝の気持ちをあらわすものですが、産後で忙しい日が続きますので、そこまで凝ったものを考える必要はありません。
内祝いの定番と金額の目安
内祝いの金額は、頂いた金額の半額から3分の1が目安になります。
出産の内祝いで定番となるのは、タオルや石けん、お菓子や紅白まんじゅうなど。赤ちゃんの名前を入れてくれるサービスもありますから、予算に合わせて利用してみるのも良いですね。
お宮参り(30日頃)
お宮参りとは、地域の守り神である氏神様に、赤ちゃんの誕生を報告して認めてもらう儀式になります。
赤ちゃんがその土地の子になったことを認めてもらうとともに、子供の健康や幸福もお祈りします。
いつも初詣に出掛けているような自宅の近くにある神社や、妊娠中に安産祈願を行なった神社で祈祷を受けましょう。
一般的に男児は31日目、女児は32日目となっていますが、地方によって100日目や50日目の場合もあります。
家族の仕事の都合もありますから、日数にはあまりこだわらなくても、生後30日頃で都合のつく日であれば大丈夫です。
お宮参りの服装や持ち物
お宮参りの時には赤ちゃんの祝い着の着物を用意して持参します。
祝い着は赤ちゃんに着せるものではなく、祖母やお母さんが赤ちゃんを抱っこして、その上から掛けるものになります。
お宮参り用の着物はレンタルも出来ますが、購入しておけば七五三参りの時に子供に着せる事ができます。
値段の割に何度も着る物ではないので、1着買っておいて兄弟姉妹で使い回しているお家も多いです。
赤ちゃんの服装は、まだ生後1カ月ということもありますので、気温に合わせた過ごしやすい服を選んであげましょう。
家族の服装は基本的に自由ですが、着物やスーツ、ワンピースなど、フォーマルで揃えている家族がほとんどです。
1カ月健診
生後1カ月たった赤ちゃんの健康状態や発育の様子を診察する1カ月検診。
先天性の病気がないか、股関節は正常に動いているかなども診てもらえますから、忘れないように受診してくださいね。
お食い初め(100日目)
生後100日が経つと、赤ちゃんが一生食べ物に困る事が無いように、お食い初めの儀式をします。
お食い初めは大体100~120日までの間で、家族の都合の良い日に行ないましょう。
祝い膳を用意して、祖父母などの年長者が赤ちゃんの口元に箸を使って食べ物を運びます。
本当に食べるわけではありませんが、縁起の良い食べ物を口に運ぶ事で、健康に長生きできるよう祈りを込める事ができるのです。
祝い膳の内容と込められる意味
- 赤飯(魔除け・厄よけ)
- はまぐりの潮汁(良縁)
- 尾頭付きの鯛(福をもたらす縁起物)
- タコ(多幸で幸せがたくさん手に入るように)
- 小石を奇数個(丈夫な歯が生えるように)
3~4カ月検診
生まれてから3~4カ月の検診は、発育状態や先天性の病気のあるなしに合わせて、首のすわり具合いや目の見え方に異常が無いかも診てもらいます。
発育のことや予防接種について相談をすることもできますから、「これを聞いてみたい」と思う事があればメモして持って行くと安心です。
初節句(女児3月3日、男児5月5日)
初節句は生後はじめて迎える節句の事で、女の子は3月3日の桃の節句、男の子は5月5日の端午の節句になります。
子供の健やかな成長を祈るため、始めての節句は普段よりも盛大に祝うこととされています。
ただ、生後3カ月を過ぎていない時には、その年を「初節句」とせずに翌年の節句に持ち越しても大丈夫です。
9~10カ月健診
9~10カ月になると、はいはいやつかまり立ちをする子供が増え、人見知りが強くなってきます。
健診では、反射神経が正常に育っているか、床に足裏を付けて立てるかなど、さまざまな項目をチェックしながら発育に問題が無いかを確認します。
ほとんどの子供に歯が生えてきているので、生え方や歯肉をチェックしたり、歯磨きのアドバイスを聞く事もできますよ。
1歳になったらひと安心
産まれてすぐは小さくて弱々しかった赤ちゃんも、1歳のお誕生日を迎える頃には見違えるほどしっかり成長してきますね。
最初は不安でいっぱいだった子育てですが、だんだんと余裕が持てるようになっているかも知れません。
最初の1年はお祝い事や健診のスケジュールが続き、赤ちゃんのお世話をしながら計画して準備をするのは大変でしたが、頑張った分、パパやママも親として一回り成長できているのではないでしょうか。
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