5歳児と言えば、年中から年長になる歳ですね。
身の回りのことが大抵は一人でできるようになり、産まれてからこれまでの子育てを振り返ると「随分楽になったなぁ」と感じるお母さんも多いのではないでしょうか。
私自身も我が子が5歳になった時には「これまで大変だった子育てが、少しラクになったのかな」と、成長を感じる場面が多くありました。
ただ、育児の負担が軽くなった一方で、子供が幼稚園や保育園に通い始めると他の子供と比べやすくなることで、「あれ、うちの子大丈夫かな?」と不安になることもあるのではないでしょうか。
例えば、体つきや運動能力に問題がなくても、こちらの言ったことに対して反応が鈍かったり、子供自身が発する言葉が何を言っているか分からなかったりするような「言葉」に関する成長についてです。
今回はそのような子供の「言葉の理解力」が気になった時、「お母さんがすべきこと」を記事にしました。是非参考にしてみてください。
目次
5歳児の理解力や発達が気になったら…
5歳児だと、日中は幼稚園か保育園に通っている場合がほとんどですよね。
園から帰ってきた我が子に「今日は何をしたの?」「◯◯くんと遊んだ?」などと質問してみても全然会話が噛み合なかったり、逆に子供の方から熱心に何か言ってくるけれど、何が言いたいのかさっぱり分からなかったりすることはないでしょうか。
そんな時、この子の言葉の理解力は大丈夫かしら…どうして会話がうまくいかないのかしら…と、親としては心配になるものです。
ただ、小さな子供と言うのは、自宅での様子と集団の中での様子が全く違う場合があります。
私の息子も降園後は日中の疲れから園での様子を話してくれないことがよくあります。
何を聞いても「分からなーい」、「知らなーい」と言われて、幼稚園でちゃんと先生のお話を聞けているのかなと心配になることがありました。
しかし幼稚園の先生にそのことを話すと、意外にも「〇〇君、すごくおうちでのこと話してくれますよ!私の言う事もしっかり聞いてくれますし、心配ないです。おうちではゆっくりしたいのかもしれませんね」と教えてくれました。
家では、お母さんへの甘えからあまり話さないという場合もあります。
お家の中での様子が気になる時は、まずは集団の中で過ごしている時にどんな様子か、幼稚園や保育園の先生に聞いてみましょう。
「先生の指示はしっかりと理解できているか」「お友達との会話はどの程度しているのか」等、具体的に質問してみることがおすすめです。
幼稚園や保育園の先生は、これまで数多くの子どもを見てきているプロです。
子どもの発達についても様々なケースを見てきていますから、気兼ねせずに相談してみましょう。
私も我が子のことで何か気になることがある時は、お迎えの時などに気軽に相談するようにしています。
お母さんの心配とは裏腹に、家の外に出るとしゃんとして、言葉の理解力に何ら問題ないケースもあるようです。
5歳児の言葉が遅れているように感じた時の対処法
子供の言葉の理解がなんだか遅れているように感じたら、1対1でお話しする時間を積極的に作ってみて下さい。
下に小さなお子さんがいる場合やお仕事をされている等、様々な理由でお母さんたちはとっても忙しいですよね。
それでもお子さんと1対1でゆっくりと一緒に何かに取り組む時間を作ってみると、少しずつ変化があらわれることもあります。
子供と1対1で何をするか迷ったなら、お子さんが好きなことで良いと思います。
一緒に取り組みながらさりげなく話を広げてみたり、どんな風に感じているのか聞きだしてみたりしてみましょう。
普段、他のきょうだいたちの中で騒がしく過ごしている時には引き出せない言葉が飛び出してくるかもしれません。
おうちの中では難しければ2人でご飯を食べに行ってみたり、公園に行ってみたりするのも良いですよね。
パパやおばあちゃんおじいちゃんの手を借りることになる場合もあるかもしれませんが、一度試してみましょう。
「今日はお母さんと2人で出かけてみない?」と言うと、きっとお子さんはとびっきりの笑顔で応えてくれますよ。
お母さんと2人で話すことができれば普段幼稚園や保育園での様子を引き出してみると良いですね。
「先生のお話は分かる?」「いつも誰と遊んでいるの?」「どんなお話が楽しいの?」など、たくさん質問をしてあげましょう。きっと親子の会話もぐんと弾むはずです。
子供の得意なことや好きなことから会話を繋げてみる
子どもって、好きな事にはとてつもない力を発揮する生き物だと思いませんか?
例えば好きなアニメでもよいですし、おもちゃでもよいです。
「このアニメのこのキャラクターってさぁ。強いの?お母さんに教えて?」「このブロック、どうやって作ったの?お母さんに教えて?」
など、遊びの中で『子供が話したい話題』を通じて会話をふくらませてみましょう。
きっと生き生きとした表情で応えてくれるでしょう。
子どもの興味のあることにお母さんもとことん興味を持って一緒に楽しみましょう。
その中で子供の新たな一面が見られ、「言葉の理解力」を伸ばすヒントが得られるかもしれません。
それでも理解力に不安がある時は専門機関に相談を
親子で向き合う時間を増やしたり、子供の好きなことや得意なことから会話を広げようとしても、なかなかうまく言葉が噛み合ない…。
そうなると、やはり少し心配ですよね。
その場合は専門機関に相談してみることをおすすめします。
お住まいの地域の保健センターや児童センターで保健師や言語聴覚士などにみてもらえば、客観的な意見が貰えます。
慣れない場所にいきなり出向くのが不安な時は、かかりつけの小児科でも相談することが出来ます。
小児科医は子供の発達についてしっかりとした知識をお持ちですし、必要であれば、他の専門機関への紹介もしてくれます。
子供は病院や医療施設などの知らない場所に行くと緊張してしまうので、いつも通りの姿を医師に見せることはできません。
ですから、普段の様子をお父さんお母さんがしっかり説明することが大切です。
その上で具体的に「どういうことが心配なのか」というのを質問すると、色々なアドバイスをもらえます。
こちらから話しかけてもほとんど反応しない、言葉をうまく理解できていないような気がする、会話が全く噛み合ないなど、不安なことはたくさんありますが、「どうしてそう感じたのか」というきっかけの部分を伝えないと医師には分かってもらえません。
それが子供の性格によるものなのか、発達に問題があるのか。
正確に判断してもらうためにも、お家の中の子供の様子で心配な部分をきちんと理解してもらうことが必要不可欠なのです。
子供の発達が心配になるのは当然のこと
「言葉の理解力」は子どもによって大きな個人差があります。
我が子の言葉が遅いな…と心配していたら、あるきっかけで急におしゃべりな子になった。そんな話を聞くこともよくありますから、5歳の言葉の理解力や発達についてはそこまで深刻になる必要は無いと言う人も多いです。
しかし、大切なわが子のことですからお母さん心配になるのは無理ありません。
大切なのは一人で抱え込まないことだと私は思います。
焦らず、穏やかな心で見守ることができるように、知識のある専門家の意見も取り入れながら、家庭でもできることを一つ一つ取り組んでみましょう。
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