小学校や幼稚園で、子供が叩かれたり意地悪をされることってありますよね。
「我が子が園や学校で暴力を受けた時、どうすれば良いのか分からず困ってしまった」という経験を持つママ達はとても多いです。
小学校や幼稚園の中のトラブルは、親からはよく分かりません。
「我が子が言うことを100%信じて良いものか…」
小さな子供の言うことだけに、どこまで真に受けて良いか、悩んでしまうこともありますよね。
小学校や幼稚園などの親の見ていない場所で子供が叩かれたら、親はどう対処すれば良いのか。自分の経験も振り返りながら、適切な対処方法をまとめてみました。
目次
子供が友達に叩かれたらどうすれば良い?
もしも目の前で子供同士の叩き合いがあったら、大人は割って入って、注意するのが当たり前です。
でも、小学校や幼稚園に行ってしまってからだと、親は手の出しようがありません。
帰ってきた子供から「◯◯君に叩かれた」「◯◯ちゃんにイジワルをされた」と打ち明けられた時、どうすれば良いのか分からなくて悩んでしまう親御さんは少なくないのです。
「◯◯君がいきなり叩いてきた、つねってきた」
と、もし我が子が言い出したら、親としては腹が立ちますし、すぐにやめてもらうように手立てを考えます。
ただ、そうは言っても、我が子が言っていることが全て真実とは限りません。
もしかしたら、最初に我が子が手を出したのかも知れないし、ひどい言葉を言って怒らせたのかもしれない。
それに関しては親は見ていないだけに、「絶対に◯◯君が悪い!」とは、言い切れない部分があるのです。
子供の言葉を100%信じない方が良い
私の経験からも言えることですが、子供の言い分というのは、それが絶対ではありません。
子供というのは大人のように客観的に物事を捉えることができませんし、実際に見える範囲も狭いため、「その場にはいたけれど気付いていない部分」というのが意外に大きいです。
例えば、「誰かに突き飛ばされた」と泣きじゃくる子供がいて、周囲からよく話を聞いてみると、突き飛ばされたのではなく自分で机にぶつかって転んだだけだったり、
「何も悪いことをしていないのに、先生に厳しく叱られて怖かった」と泣く子供がいて、よく事情をきいてみると、先生が叱っていたのは隣の席の子供で、その子はただ近くで見ていて怖くなっただけだったり。
子供は親をダマそうとして嘘をついているわけではないのですが、視野が狭いために、すごく偏った見方をしたり、思い込みを持ったりすることがよくあるのです。
ですから、子供が家に帰ってきてから親に報告することも、その子の中では「真実」だけれど、本当に起こったことは全く違うのかも知れない、ということを、親としては頭に入れておく必要があります。
被害を訴える我が子を疑ったり、「そんなに大した事じゃないでしょ」と先入観を持つことは絶対にダメですが、「親として冷静な気持ちで事実を確かめる」というのが、適切な対処の第一歩となります。
幼稚園や小学校でのトラブルに対処する方法
子供の話を全て丸ごと信じることはできないですが、とはいえ、もし我が子が幼稚園や小学校で叩かれたりしているなら、それは見過ごしてはいけないことです。
まずは、子供からよく話を聞かなければいけませんが、泣いたり感情的になっている時は頭の中も混乱しています。
できれば落ち着いた様子の時に、静かな環境で聞き取りをしましょう。
聞き取りで気を付けることは、こちらから誘導するような言葉を使わないこと。
あくまで冷静に、
- 「そうか、そういうことがあったんだね」
- 「それで、先生は近くにいたの?」
- 「◯◯くんに叩かれたのは始めてだった?」
など、細かいことを少しずつ明らかにして状況を把握しましょう。
その時に、聞きながら感情的になったり、腹を立ててはいけません。丁寧に、子供の気持ちに寄り添いながら聞き取りを進めて下さい。
叩かれた子供を傷つけないで
子供が親に対して、園や学校で起きた暴力を打ち明けるのは、相当の勇気が必要です。
ある程度の年齢になると、「自分が親に言ったことで、どういう結果を招くか」と考えるようになり、「よほどのことじゃないと親には言わない」という子供も少なくありません。
それにも関わらず、我が子が自分に言ってきてくれたということは、『お父さんお母さんに助けて欲しい』というSOSがあるのと同時に、『お父さんお母さんは分かってくれるはず』という信頼感があるからこそなのです。
ですから、事実がどうであろうと、子供を傷つけないように気を付けなくてはいけません。
特に、聞き取りの際には、「あなたの方が悪かったんじゃないの?」などと、せっかく打ち明けてくれた我が子を疑うような言葉をかけたり、「気が弱いから叩かれるのよ!」などと、我が子に責任があるように親が言ってしまうと、子供は傷付いて「こんなことを言われるなら、もう話すのはやめよう」と諦めてしまいます。
そうなってしまうと、最初は軽いじゃれ合いだったのが徐々にいじめに発展して、深刻な状況になったとしても、子供は苦しさを心にしまい込んで誰にも相談できず1人で悩むようになるのです。
子供が「叩かれた」と言っても、それはもしかしたら勘違いかも知れません。あるいは、深刻ないじめが背景にあるかも知れません。
どちらにしても、子供が困っていることは事実です。
親はまず我が子の気持ちを理解してあげて、その上で対策を考えなくてはいけないのです。
担任の先生に相談する
子供が受けた暴力やトラブルについて大体の状況が理解できたら、次は担任の先生に相談をしましょう。
感情に任せて電話をかけたりせず、まずは、「ご相談したいことがあるので」と話して面談を申し込みます。
面談の時には
- 「うちの子が悩んでいるようなのですが、先生は何かご存知ですか?」
- 「何か気付いたことがあれば教えていただきたいのですが」
と、我が子と相手の子供の学校での様子についてたずねます。
その場で、担任や相手の子供を責めるような言葉を使うと話が拗れます。
「こちらとしても半信半疑なので状況を知りたいです」という感じで話を進めた方が、担任も対応がしやすくなるでしょう。
「うちの子が頼りないので、勝手に思い込んでいるだけだと思うんですけど 笑」などと言って、場を和ませながら聞くのも良いと思います。
担任が正直に話してくれなくても良い
幼稚園や小学校の先生は、学校や園の中でのトラブルを口外することをとても嫌がります。
たとえ保護者であっても、子供のプライバシーを理由に隠していることがたくさんあります。
なので、担任に相談して事実関係を聞いたからと言って、正直に話してくれることはあまり期待できないのですが、「子供が悩んでいる」「親も把握して心配している」ということを伝えておけば、今後気を付けて監視してくれる可能性は高くなります。
園や学校は、こちらから何も言わない限り、余計なことは何もしてくれません。
しかし、家庭からの相談や要望については、放置せずに対応しなくてはいけないという決まりがあります。
ですから、担任や学年主任、教頭などに相談をして「子供が不安になっている」という事実を共有するだけで、園や学校側の対応は格段に違ってきます。
園や学校との面談では、「何もかも聞き出そう」という感じで根掘り葉掘り質問をぶつけるのではなく、「我が子がこういう風に悩んでいるから、ちょっと気を付けて見ておいてもらえますか?」という、軽めのスタンスでお話をするだけで充分です。
もしそれでも再度同じようなことが起きたら、その度に園や学校に連絡を入れて、事実確認をして親まで報告してもらうように依頼しましょう。
子供が叩かれてもママ友には絶対に言ってはいけない
子供同士のトラブルについて、別のママ友に相談したり、叩いた側のママ友に「子供を叱っておいて」と頼んだりするお母さんが時々いますが、それは絶対に避けた方が良いです。
ママ友とは子供を介して仲良くなるため、こういう場面ではついつい話をしてしまいがちですが、「◯◯君がうちの子を叩いているみたいで…」なんて言ってしまったばかりに、取り返しのつかないトラブルになることもよくあります。
表面上は仲良くしているママ友でも、ウラの部分ではお互いを見下していたり妬んでいたり、さまざまな感情が渦巻いているものです。
「我が子が友達に手を出している」という事実は、母親にとってはかなりショッキングで、世間体を気にする女性だと「そんなはずはない!」と逆上することも。
しかも、親の目の届かない幼稚園や小学校であったことなので、「どこに証拠があるの?」と逆ギレして「名誉毀損だ」と難癖をつけてくるケースもあるようです。
そうなった時に大変な目に遭うのは、叩かれた側の子供や親御さんの方。
ということで、子供同士のトラブルをママ友間で解決するのはとても難しいと考えて、直談判したり、別のママ友に話すことは絶対にやめておいた方が良いと思います。
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