子供の成長とともに増えていく教育費。今まで順調に払っていた住宅ローンが、教育費が増える事でだんだん支払いが苦しくなっていくことも。
今は教育費を優先したいと思っていたら、毎月の住宅ローンの返済が厳しくなってしまった。
そんな時の対処法を紹介します。
目次
子供の教育費が増えて住宅ローンが苦しくなるタイミングとは?
子育てにお金が掛かるもので真っ先に思い浮かぶのは教育費です。
幼稚園や保育所へ通わせると保育料や給食費、買い揃える物品代も必要ですよね。
そして小学校へ行くようになれば集金される給食費や諸費に加えて、そろばんや絵の具、縦笛や裁縫道具などの購入も必要になってきます。
習い事や塾に通うことで、平均で月2万円ほどの支出になりますし、もしも中学受験を目指した時には、進学塾にかかる費用に受験代、入学後の学費など、大きなお金が次々にかかることになります。
中学受験の塾代と入学にかかる費用の総額|いくら用意すれば中学受験できる?たとえ公立中学に入っても、希望する高校に進学し、大学受験もするなら、相応の教育費が必要になります。
そんな中で、「年々増えていく教育費が大変で、払えると思っていた住宅ローンが払えなくなってしまった…」と悩んでいる人も少なくありません。
特に変動金利だと、5年や10年の固定の期間を過ぎると一気に返済額が上がるため、どうしてもお金の都合がつかず、住宅ローン破産してしまうこともあるのです。
子供のいない夫婦であれば、こつこつ貯金しておいて、返済額が上がる前にまとめて住宅ローンを完済してしまうこともできます。
しかし子供がいると成長に合わせてかかるお金が右肩上がりに増えますから、それを払いながら住宅ローンのために貯めておくことはなかなか難しいです。
教育費が高額で住宅ローンが苦しい時はどうする?
近頃は低金利ということもあり、マイホーム購入時にはあまり先のことを考えないままに住宅ローンを利用する方が多いです。
ですが、低金利と言っても住宅ローンを利用するということはお金を借りる事になるので、毎月支払いをしていかなくてはいけません。
また、変動金利では最初は安かった返済額が段階的に増えていくことになります。
子供の成長と共に教育費が膨らみ、住宅ローンの支払いが厳しくなってきた時にどうすれば良いか。
住宅ローンを支払えないからと言って、子供の学校事情から現在の住まいを手放したくないと考える方がほとんどですから、お家には住み続けながら住宅ローンをどうするか対処法を紹介します。
金融機関に相談をして住宅ローンの負担を減らす
住宅ローンの支払いが厳しくなったら、早い段階で金融機関へ相談しましょう。
早いうちから相談しておけば、金融機関から返済額を減らしてくれたり、伸ばしてくれたり返済計画の見直しを提案される可能性もあります。
また、別の銀行に借り換えすることで、毎月の返済額を減らすこともできます。
住宅ローンの取り扱いは金融機関によって対応が違うので、最初に自分が借り入れしている金融機関に確認してみましょう。
持ち家を賃貸にしてリースバックをする
住宅ローンが支払えなくなって、売却した自分の家を賃貸として住み続ける方法をリースバックといいます。
リースバックは一度誰かに売却して、買主に家賃を支払いながら住みます。最終的に資金ができれば買い戻すこともできます。
また、リースバックをすれば、子供が公立の小学校や中学校で、学校区が変わる事も無くて引っ越しをする必要もありません。近所の人に売却したことを知られずに済む事もできます。
ただしこの方法はあくまで賃貸なので所有権を持つことができません。住宅ローンの支払いは無くなりますが、今度は毎月の家賃の支払いが始まります。
仮に売却後も住宅ローンの返済が残っていたら、住宅ローンの返済と家賃の支払いで、二重払いになってしまう恐れがあります。
リースバックによって返済から解放されてラクになった人もいれば、残りの返済と家賃で余計に大変な目に遭う人もいます。
リースバックを検討する時はメリットとデメリットをよく理解しておくことが大切です。
住宅ローンが苦しくても借金を増やすのはNG
住宅ローンの支払いが苦しいからと言ってキャッシングやカードローンを利用して返済していこうとしたり、支払いの催促が来ても無視してしまうと更に窮地に立たされることになります。
キャッシングやカードローンでお金を借りれば一時的には危機を逃れることができますが、それに伴うリスクはとても大きいのです。
金利も高く、何よりも借金がどんどん増えていくだけになります。
また、金融機関から住宅ローンの催促がきているにも関わらず、いつまでも無視しているとブラックリストに載ってしまったりと、将来的にリスクを抱える事になります。
住宅ローンは金額があまりにも大きいので、逆に『借金をしている』という自覚が無い人も時々います。
でも、現実には借金なのです。
ですから住宅ローン返済や教育費の捻出が苦しくてキャッシングすると、さらに雪だるま式に借金を増やすことになります。
そうすると月々の利息だけで相当の金額になってしまい、最終的には自己破産をするしか道が無くなってしまう場合もあります。
住宅ローンを見直して教育費を捻出できることも
子育ては楽しいですが、成長するにごとに教育費用も掛かってきます。
小さい頃からの教育費を積み立てられれば良いですが、充分な金額を用意するのは簡単なことではありません。
住宅ローンと教育費の負担が大きくなって家計を圧迫しているなら、まずやローンの見直しを検討して、それでも無理そうなら売却する方法もあります。
焦ってキャッシングやカードローンで余分に借金を増やすことだけはやめて、早目に手を打つようにしてくださいね。